刺股なんか怖くないゼア! ノア2・8後楽園ホール大会で森嶋猛(35)のGHCヘビー級王座に挑戦する永田裕志(45=新日本プロレス)が、白目王らしい秘策を考案。森嶋軍の刺股、竹刀攻撃を「真剣白目取り」で封じ、外野をシャットアウトするという。なんだかキテレツな発想だが、ミスターはどこまでも本気だ。

 森嶋軍の凶器攻撃にあえぐミスターが、奇想天外な対抗策をブチあげた。「セコンドをどうにかしないと。刺股と竹刀がなんとも厄介だ。でも俺には秘策があるんだ、ヘッヘヘ。その名も『真剣白目取り』。白目で刺股と竹刀をエイヤッと受け止めてやるさ」

 2・8後楽園大会で森嶋に挑戦する永田は19日の博多大会からノアに単身、スポット参戦。だが連日、刺股を携えたマイバッハ谷口、竹刀を手にした拳王を引き連れた森嶋にやりたい放題のワンマンショーを許している。

 暗黒化した森嶋は完全に理性を失っており、タイトル戦でも事実上の1対3マッチを強いられることは目に見えている。そこで永田は振り下ろされる刀を素手で受け止める「真剣白刃取り」でセコンドの凶器を封じるという。それも白目で…。

 別に刺股を止めるなら、白目をむく必要はないはず。というよりも、視界が消えてしまう白目は逆効果だ。それでも永田には白目王としての誇りがあり、秘技・白目取りからの必殺・白目式腕固めで勝利する決意だ。どう考えても珍作戦だが、あくまで本気の永田は「決戦までに白目取りの特訓を積む」と、居合いの達人でもある初代タイガーマスクへの弟子入りなどを画策。

 乗ってきた永田はこの日の熊本大会のメーンに登場。30分近い死闘の末、パートナーのボビー・フィッシュが敗れたものの、永田自身は丸藤正道を蹴りまくってベルト奪取を猛アピール。

「1対3といっても、宮本武蔵の70人斬りに比べれば軽い軽い。これから武蔵の五輪書も読んで極意を身につけるゼア!」。すっかり剣豪気取りの永田が黒い王者を一刀両断する。