世界記録目前だあ。大日本プロレス会長のグレート小鹿(71)が20日、約33年ぶりのベルト奪取とギネスへの史上最高齢記録申請を宣言した。

 小鹿は現在、FREEDOMS「キング・オブ・フリーダム・ワールドタッグ・チャンピオンシップ初代王座決定リーグ戦」にジ・ウインガーとのコンビで出場中。19日の横浜大会で開幕2連勝を飾り、何とBブロック単独首位に躍り出た。A、Bブロック上位2チームが3月13日の後楽園大会で決勝トーナメントを争うが、台風の目となってきた。

「私は今日まで生きてきました。そして今、私は思っています。71歳にして日々鍛錬することの幸せを…」と小鹿は、吉田拓郎の曲のような言葉で感無量の表情を見せた。

 71歳で王座奪取となれば間違いなく日本人レスラーで史上最高齢。大日本後楽園大会が予定される4月28日には72歳の誕生日を迎える。ここで盛大にギネス認定を祝う可能性も出てきた。

「今年の3月で会社登記から20年目(旗揚げ戦は1995年3月)になるが、まさかこの年でアジア以来のベルトを狙えるとは。最高の区切りになる。ギネスへの申請は立会人や書類が面倒らしいので、その辺は全部、東スポに任せてだな…」と何ともテキトーだが、実現すれば故大熊元司さんとのアジアタッグ王座(1981年5月に転落)以来、実に約33年ぶりのベルトとなる。

 この日は午後から札幌入り。営業活動のため25日まで釧路、厚岸、小樽などをJR北海道を駆使して回るという。「地道な活動こそ続けなければならない。継続こそ力なりですよ」と仏様のような表情で語った小鹿。精力的な71歳が、前人未到の記録に近づいている。