新日本プロレスの大阪大会(2月11日)で石井智宏(38)とのV3戦に臨むNEVER無差別級王者・内藤哲也(31)が15日、“忘却王座”の汚名返上プランを掲げた。

 内藤は1・4東京ドーム大会でIWGP王者オカダ・カズチカに敗戦。夢破れ落ち込む暇もなく、今度は石井から虎の子NEVERベルトへの挑戦表明を受けた。

「ドームで負けた直後なのに名乗り出てくれたことはありがたい。NEVERの興行を復活させる足がかりになれば」と腕をぶす内藤だが、王者としては厳しい現実に直面している。

 昨年の防衛戦はG1覇者の特権「IWGP挑戦権利証争奪戦」と同時進行だったため、そもそもベルト保持者だということさえコアなファン以外には忘れ去られている恐れが…。

 さらに致命的なのはオカダの予告通り「負けても王者の刑」に処され、IWGPと明確な序列が生まれてしまった事実だ。それだけに内藤は「防衛戦で内容を残すだけじゃなく、NEVER王者のままオカダにリベンジしないと。それができなければNEVERに未来はない。もちろんIWGPとオカダはずっと狙っていく」と、王座の権威を取り戻す青写真を披露。再びIWGP対NEVERの王者対決を実現させるためにも、大阪大会でベルトを落とすわけにはいかない。

「王者でも攻めの姿勢でいく」と豪語する内藤は、前王者の田中将斗が出場を見送っていた「NEW JAPAN CUP」(3月15日、後楽園で開幕)にもエントリーする方針。貪欲にIWGP挑戦権を狙い続ける。

 この日の京都大会ではタッグ戦に出場。ひねりを加えたプランチャを発射するなど好調をアピールした。