棚橋「中邑はIWGP戦線へシフトチェンジを」

2014年01月16日 11時30分

エスコルピオン(下)にボディーアタックを決める棚橋

 新日本プロレス2月9日の広島大会で中邑真輔(33)との初防衛戦に臨むIWGPインターコンチネンタル王者・棚橋弘至(37)が14日、挑戦者にIWGPヘビー級戦線へのシフトチェンジを厳命した。ICとIWGPを両にらみする方針を打ち出した中邑に対し、棚橋はIC線戦からの完全撤退を要求。広島決戦で引導を渡し、かつてと真逆の立場で再び2人を“すみ分け”させるつもりだ。

 

 棚橋は1・4ドームで初のIC王座奪取に成功。わずか1か月での再戦を、通算6勝6敗1分けの両雄による「最終決着戦」と位置づけている。

 

 一方で中邑は「狙うものが2つになった」と、無冠となったことで今後はICとIWGPの両王座を視野に入れている。だが棚橋が勝ち逃げを予告している以上、IC王座に関しては広島決戦がラストチャンスとなる公算が大だ。

 

 むしろ棚橋は、中邑のIWGP戦線へのシフトチェンジを強く推奨する。「中邑が他を見るっていうのはいいですね。ファンもそっちのほうが見たいんじゃないの? ICに関しては俺が引導を渡しますよ。IWGPの価値を高めてこい」

 

 中邑のIWGP戦は2011年9月が最後で、棚橋が王者として挑戦を退けている。以後棚橋はIWGP、中邑はICという別路線を歩み両ベルトの価値を高めてきた。

 

 ところが月日が流れ、棚橋は今やIC王者。さらに自分で言いだしたこととはいえIWGP戦線には「出入り禁止」の身でもある。ならば今度は立場を完全逆転させて、再び両エースのすみ分けを図るという。

 

 これには別の理由もある。棚橋は「まだ“中邑色”を払拭し切れていない。ICは中邑ってイメージがある。その代わりIWGPの記録だけは僕のが残ってますから」と説明。新たなる王者像を作る上で、中邑は邪魔な存在でしかない。その一方で連続・通算防衛回数など、あらゆる記録を棚橋が保持しているIWGPの舞台のほうが、中邑も新たな価値を創造しやすい。両者にとってプラスになるというのだ。

 

 ドーム決戦は2年4か月ぶりの一騎打ちだった両雄。完全決着を期する早期再戦の後は、やはり別々の道を歩むのが運命なのか――。