【新日本プロレス・東京ドーム大会(4日)】

 後藤洋央紀(34)は右下顎骨骨折からの復帰戦で柴田勝頼(34)を撃破。三重・桑名工高レスリング部の同級生から初勝利という最高のカムバックを果たした。

 後藤の負傷離脱で昨年8月のG1公式戦での対戦が消滅した両雄は、ドームのリングでたまりにたまった感情をぶつけ合う。張り手、エルボー、岩石落とし合戦でお互いに一歩も引かず、カウント「1」で返していく。

 10分過ぎ、後藤は柴田のPKを浴びながらも、変型を織り交ぜた牛殺し3連発で逆襲。さらに裏昇天を発射する。直後におきて破りとなる柴田の昇天を浴びてしまうが、ヘッドバット合戦からのラリアート4連発で再び勝機到来。最後は昇天・改でマットに叩きつけ、壮絶な肉弾戦に終止符を打った。昨年5月の初対決から4度目のシングルマッチでついに初勝利。通算戦績1勝1敗2分けの五分となった両雄は、リング上で大の字となった後、認め合うように互いに肩を貸し合いながら退場した。

 後藤は「俺とアイツにしかできない試合だった。技の一つひとつに『待ってたぞ』って声が聞こえた。だから俺も面と向かって(柴田に)『プロレスにお帰り』って言える」と柴田にメッセージ。さらに「新日本で競い合っていきたい。それは組んでも同じ。大いにいいと思います」と、初タッグ結成にも興味を示した。