「一人でもワイルド」大森 曙から新年初金星

2014年01月03日 10時30分

アックスボンバーで曙をなぎ倒す大森

 全日本プロレスの新春シリーズが2日、東京・後楽園ホールで開幕。今日3日の後楽園決戦で悲願の3冠ヘビー級王座初戴冠を狙う大森隆男は、王者の曙から新年初の金星を奪った。痛快コンビ「GET WILD」の盟友・征矢学の衝撃退団をバネに、頂点に上りつめる。

 デビュー21年にして、大森が絶好の状態で至宝初戴冠に挑む。

 曙との6人タッグ前哨戦に出撃した大森は、串刺し肉弾アタックをかわすと、背後から左ヒザにマッケンローを発射。15分過ぎにはヨコヅナインパクト(パイルドライバー)の体勢に持ち込まれたが、ここは腰を落として何とか踏ん張り切る。

 さらに、今度は正面から右ヒザにマッケンローを直撃。210キロの巨漢を支える曙の下半身を崩す戦法だ。

 そして大森は必殺のアックスボンバーを命中させて豪快になぎ倒す。カウント2でハネ返されたものの、尻餅をついた曙に斧爆弾を叩き込んで完璧にマットに沈めた。大森が曙から3カウントを奪ったのは、昨年の12・2福島大会に続いて2度目だ。その勢いは止まらず、大森は直後に行われた18人参加のバトルロイヤルにも優勝。新春第1弾興行の主役の座を完全に手中にした。

 昨年末には予期せぬ“悲報”に胸を貫かれた。昨年3月から長期欠場していた相棒の征矢が退団を表明し、今年からフリーに転向してしまった。征矢の復帰とワイルド軍の復活を誰よりも心待ちにしていたのが大森だった。だが、その夢はもうかないそうもない。大森は「残念は残念」と本心を打ち明けた。

 とはいえ、もう先に進むしかない。

「考え抜いた末の決断だと思う。ボクは丸っきりブレません。俺は一人でもワイルドを極める。(征矢の退団は)もうすでに興味の的から外れた。3冠戦、目の前の戦いに勝負をかけるだけ」。

 ワイルドすぎる顛末に翻ろうされた大森。それでもショックを起爆剤に変え、今日の大一番に臨む。