石井慧が藤田下しIGF王者に 妻・林明日香も祝福

2013年12月31日 20時32分

勝利した石井慧と明日香夫人

 アントニオ猪木(70)率いるIGFの大みそか決戦「INOKI BOM‐BA‐YE 2013」は東京・両国国技館で行われ、IGFチャンピオンシップは挑戦者・石井慧(27)が王者・藤田和之(43)を撃破し第3代王者に輝いた。

「プロレスVS柔道」の頂上決戦を制した北京五輪柔道金メダリストは、プロ転向後初のタイトルを獲得。今後は「いつ何時、誰の挑戦も受ける」一方で、真の世界一を目指す戦いに打って出る。

「昭和の巌流島」と呼ばれた力道山と木村政彦の一戦から59年。MMA(総合格闘技)ルールで行われた「プロレスVS柔道」頂上決戦は、序盤から両者が慎重になり静かな展開が続く。

 その中で石井は左のインローを徹底し優位を築き始める。2Rになり組み合う場面が増えると、ボディーへのヒザ攻撃でスタミナを削っていく。左ローが藤田の急所に入ってしまい、石井は減点1となるが、これで藤田の動きも一気に鈍くなる。

 3Rに入るともはやワンサイド。石井は藤田をコーナーに押し込むとヒザ蹴りやパンチのラッシュを的確に当て、そのまま3‐0の判定勝利を収めた。

 4年ぶりのMMA戦となった43歳の藤田からKO、一本を奪えなかったことに課題は残る。それでも2009年大みそかの総合格闘技転向から4年、ようやく初タイトルを奪取し金メダリストは安堵の表情を浮かべた。

「ホッとしてます。けど、次はKOもしくは一本で勝てるように頑張ります」と、光り輝くベルトを掲げた。

 来年は海外でMMA戦を行う一方で、IGFマットでも防衛戦を重ねる多忙な日々になりそうだ。石井は「いつ何時、誰の挑戦も、どんなルールも受けますよ。求められれば誰の挑戦でも」と、IGFルールへの挑戦も含め、階級・国籍・ルール不問の防衛ロードを掲げた。

 藤田から「立派になった。これからはお前だよ。格闘界を引っ張っていくんだ。俺ができなかった世界を取ってほしい」とエールを送られた石井。試合後、リングに上がった妻の歌手・林明日香(24)の祝福も受け、決意を新たにしていた。