武藤 タイトル挑戦“生涯凍結”

2013年11月21日 16時00分

武藤は王座挑戦から撤退?

 WRESTLE―1(W―1)の武藤敬司(50)が、タイトル挑戦を“生涯凍結”する姿勢を打ち出した。

 

 W―1の新シリーズは16日に東京・後楽園ホールで開幕。武藤の化身であるグレート・ムタにあこがれるTNA世界ヘビー級王者のAJスタイルズが初参戦し、真田聖也の挑戦を退けた。王者からムタとの防衛戦を熱望された武藤だが、現存する全ベルトの獲得に消極的だった。

 

「名前を挙げてくれたのはうれしいよ。でも、仮にベルトを取っても防衛戦をやりたくない。そもそもベルトを磨く作業は、もう俺にはおっくうだよ。肉体的にも精神的にも」

 

 四半世紀前の米国WCWで大活躍したムタに触発されてプロレスラーを志した外国人選手は数多い。だが、武藤も来年でデビュー30周年。すでに満身創痍で旗揚げから2か月のW―1でも試合数も限定中だ。王者になれば王座の価値を高める使命がつきまとう。もはや武藤にとってベルトは重荷でしかない。

 

 例外として意欲をみせたのは“お笑いベルト”。「唯一欲しいのは、新たに作るか作らないか分からないF―1タッグベルト。(テレビCMキャラクターの)バッハ武藤で出たい」。F―1王座とは、タレントとコンビを組んでリング上でネタを披露しつつ一応試合もする形式。武藤が純粋なプロレス王座を取る気力はなさそうだ。

 

 武藤は2001年に史上初の6冠王(3冠ヘビー級、世界タッグ、IWGPタッグ)にも君臨。額面通りに受け取れば、昨年3月に古巣の全日マットで当時の3冠王者・秋山準に挑んだ一戦が人生最後の王座戦となる。武藤のベルト姿はもう見られないのか。