なぜ狂虎シンは日本人を殴り続けたのか?

2009年12月18日 14時28分

〝インドの狂虎〟タイガー・ジェット・シンほどプロレスラー、プロレス担当記者・カメラマン、観客と日本人を叩き、殴り、蹴り、守護神サーベルを振り下ろしたプロレスラーは記者の知る限り他にはいない。

〝アラビアの怪人〟ザ・シークのように日本人を心底恨んでいたのだろうか? シークは大悪党レスラーであると同時に米国ミシガン州デトロイトの大プロモーター。日本車の進出でデトロイトがゴーストタウン化しプロレス興行が死んだ。だから日本人を恨み続けていた。(この話は後日ジックリとしよう)


 狂虎シンがご機嫌なときに「あなたは日本人が憎いのか?」と聞いた事がある。シンの答えはこうだった。



「日本人は勤勉で真面目、そして惜しみなく働く、我々インド人と同じところがある。とても尊敬している」



 じゃ、なぜ叩き続けるのか? の問いにシンは「オレに叩かれる日本人はいつもいつもニヤけている。人と話をするのに目を見ようとしないし、笑いで誤魔化そうとする」。



 そりゃそうだ。狂った虎のような鋭い瞳孔を真っ直ぐ見て話をするのはとてもじゃないが、できっこない。ついつい敵意はありませんと笑みを浮かべてしまう。それが狂虎シンに言わせればバカにしているということになってしまうのだ。



 この話を狂虎シンに聞いてから記者は殺される覚悟でシンの目を真っ直ぐに見て話を聞くことにしたし、笑うこともしなくなった。狂虎シンの話を聞くために30歳前にして英会話スクールにも通ったものである。そしたらなぜか叩かれることが少なくなった。



 狂虎シンがなぜ記者を叩かなくなったのかその真相に次回触れてみたい。


(プロレス記者の独り言:川野辺)