東スポと言えばプロレス。プロレスと言えば東スポ。日本マット界の歴史をリングサイドから見続けてきた本紙ベテランカメラマンが秘蔵写真を蔵出し公開! 天変地異が起きようが、家庭が崩壊しようが、プロレス会場に駆け付け、レスラーを密着マークしてきた。〝伝説の一枚〟をとくとご覧あれ――。

先日、藤波辰爾と“格闘王”前田日明が8月11日から16日まで行われる「TOKYO SAKE FESTIVAL2020」の発表会見に出席した。

 藤波と前田といえば34年前の1986年6月12日、大阪城ホール大会で行われたIWGPリーグ戦での真っ向勝負が今でも語り草だ。いまさらここで改めて書く必要もないくらい賛辞されているし、ユーチューブで動画も公開されている。

 イベントの会見では本紙カメラマンの要求に応えて、前田が酒だるを藤波にかけるポーズをとるなど息の合ったところを見せていた。

 さて、そんな二人が絡んだ貴重なショットがこちら。今から39年前の1981年12月6日、青森・十和田市営体育館の控室でのひとコマだ。

 藤原喜明が藤波と何やら目配せして前田を襲った。藤原が背後から前田を押さえると藤波がサッと駆け寄り、前田がはいていたトランクスに手をかけ勢いよくズリ下げた。そして、そこに長州力も加わり藤波と二人で前田の足を広げて股間を晒そうとした。

 前田が必死で身をよじり股間を隠そうとする様子を見て、控室は爆笑だった。

 カメラマンへのサービス(?)だったのか藤波はカメラに向かって笑みを見せた。

 今はイジメととらえられるのだろうが、昔は男子同士の仲間内のイタズラという感覚で、時折見られた光景。

 藤原と藤波の行為はまさに昔の小中学生のノリだが当時、入門して3年目の前田は“愛すべき”イジられキャラだったようだ。それにしても、卓越した技術で見事にカメラから股間を隠す前田はさすがと言ってもいいだろう。

 いつだったか前田は「昔の新日本は毎日修学旅行みたいだった」と語っていたような記憶があるが、何となくわかる気がする。微笑ましい写真に見えるのは私だけだろうか。