真珠入りレスラーは強し

2010年04月07日 14時16分

 多くのプロレスラーは大の負けず嫌いで、嫉妬心・猜疑心が強く、それでいてエエ格好しー。だから死ぬほどの練習にも耐えられるし、毎日毎日道場に出向き、稽古に汗を流す。あのジャンボ鶴田が口癖のようにつぶやいていた言葉がある。



「プロレスラー、バカじゃできず、利口じゃできず、中途半端じゃなおできず」。そんなプロレスラーの鏡のような男がとんでもないことをしでかした。



 今から三十数年前のことだ。北海道は某温泉で一日のオフができた。現地のプロモーターからお座敷がかかった。宴会場には綺麗処の芸者さんがズラリ。当然のことであるが、売り出し中で苦み走ったいい男のプロレスラーの周囲に芸者さんは殺到した。機知に富んだ会話、人を飽きさせない話題、笑顔と笑い声が集中した。他のプロレスラーはただ黙々と飲み食いするしかなかった。



 それがひょんなことから某選手のあそこに真珠が入っているという話になった瞬間、場の空気が一変した。綺麗処の芸者さんが「私、一度も真珠の入った人といたしたことがないの」と某選手の元に集中。場の主役は取って代わってしまったのだ。



 座はお開きとなって真珠入りのプロレスラーは芸者さんたちと二次会に繰り出していった。そして置いてけぼりにされた記者と某プロレスラーはやけ酒。宿舎のホテルに戻ると真珠入りのレスラーが芸者さんを三人も引き連れてご帰還するところに遭遇した。なぜか我々はサッと身を隠したが、真珠レスラーは堂々と三人の芸者を自分の部屋に引き込み入れ、朝まで嬌声を上げていた。



 悔しい気持ちはよく分かります。酒の勢いもあったのも分かります。ホテルの前で身を隠したとき某レスラーがポツリとつぶやいた。「オレも真珠をいれる」。

 それから数か月がたった時、東京・後楽園ホールでのシリーズ開幕戦で「オレ、真珠入れたよ」某レスラーは男性のシンボルを記者に見せつけ「ホラ、ここに入っているんだ」と恥も外聞も捨てて「触ってみる」と言いだした。触れることは遠慮したが、触っておけばよかったかなと思う今日この頃です。

 昔はプロレス記者といえば男の世界。それが時代とともに女性記者が出現、フルチンだったレスラーも隠すことを覚えたようですな。

(プロレス記者の独り言:川野辺)

関連タグ: