アルタ前といえば「いいとも」より「女暴走戦士」?

2013年10月27日 16時00分

新宿の歩行者天国を占拠するポール・バション(中)と娘のルナ(左)、ザ・ロック(右)の3人

【東スポお宝写真館】

 

 写真は27年前の1986年10月5日、東京・新宿の歩行者天国で不気味にたたずむポール・バション(ブッチャー・バション)を中央に、その実娘のエンジェル・ルナ・バション、ザ・ロック(ウィニー・バークレー)がほえるというカオスな一枚だ。

 

 場所は「笑っていいとも!」の聖地であるスタジオアルタの目の前。いいとも人気とともに、アルタの知名度も高まり、新宿東口の待ち合わせ場所の定番となったが、この当時はまだ、アルタ以前にこの地に存在した食品デパート「二幸」のほうが通りがよかった。

 

 そんな新宿駅前のホコ天に3怪人が現れたのは、旗揚げ間もないジャパン女子プロレスのプロモーション活動のため。女子版ウォリアーズとして売り出されたバション&ロックの「ルナティックス」は、アナーキーな風貌とともに新宿の雑踏を練り歩き、排気口から聞こえる地下鉄の音に雄たけびを上げ、たまたま出くわした新宿名物の、虎のお面をかぶった「タイガーマスクおじさん」(別名・新宿のタイガーマスク)とも意気投合してほえまくる。首輪付きチェーンで2人を管理するポールが手を焼くほどだ。

 

 現在では警察の警備も厳重になり、この手のお騒がせ系プロモーションもやりづらくなった。

 

 この来日では「ザ・ロック(後にWWEで活躍するロック様とは無関係)」を名乗ったバークレーだが、7年前には全日本女子プロレスに来日。当時、金曜午後7時からフジテレビで「全日本女子プロレス・真赤な青春」なるタイトルで放送されていた同中継の最終回(79年9月28日)がジャッキー佐藤とバークレーの一騎打ちだった。

 

 ルナ・バションはWWF(現WWE)で活躍後、97年にはアルタからやや先にある新宿2丁目を本拠地とするIWAジャパンに参戦。元川恵美(現さくらえみ)に敗れAWF女子王座を手放し、2010年8月に48歳の若さで死去している。