武藤が半引退表明でリアル・ムタ状態に

2013年10月21日 11時00分

ムタのマスクを掲げて気丈にポーズをとる武藤

 プロレス界の至宝・武藤敬司(50)が18日、第一線からの撤退を表明。本人そのものが化身であるグレート・ムタばりに神出鬼没の男と化してしまった。


 武藤はこの日、9月に旗揚げした新団体「WRESTLE―1(W―1)」の次期シリーズ開幕戦(11月16日、後楽園ホール)の出場メンバーを発表。ところが、その中に武藤の名前はなかった。「X」と発表した3選手が自分である可能性も「ないです」と全否定し、旗揚げ後としては初めて東京大会への不参加を決め込んだ。


 団体の象徴である武藤が欠場する理由はこうだ。「未来につなげるプロレス。今の若いヤツらに頑張ってもらわないと次につながらない」(武藤)。絶対的な存在である武藤があえて出場しないことで、他のW―1所属選手だけでも興行を締められるようにレベルアップを図るためだ。決してサボろうなどというヨコシマな魂胆があるわけではない。


 さらに武藤は「全戦はできない。半人前だよ。俺は今までの貯金の切り崩しであって、新しいものは見せられない」と出場機会を限定する方針だ。古傷の両ヒザをはじめ、武藤は満身創痍で最前線に立てない現実がある。


 今後の出場は体調と相談しながら見極めるとあって「いつかは分からない。浜(亮太)のデビュー5周年(11月17日、群馬・藤岡)は出たりするかも」とアヤフヤ。もはや半引退状態で、突然現れては消えてしまう、東洋の神秘ことムタと大して変わりはない。本家と化身の境界線が失われ、武藤本人が“リアル・ムタ”になろうとは、何とも皮肉だ。


 本紙のインタビュー中には武藤から“死臭”がするのか?小バエがしつこく飛び回り、武藤は「何だよ、俺死んだのか!?」と言い出す始末。このまま消えてしまわなければいいが…。