ケニー・オメガ「タイソンとプロレス対決」の衝撃発言

2020年06月16日 11時00分

5・23大会ではコーディ・ローデス(左)の王座取りをアシストしたタイソン氏(AEWプロレス提供)

 米プロレス団体AEWで副社長を務める元IWGPヘビー級王者のケニー・オメガ(36)が本紙のインタビューに応じ、新型コロナウイルス禍で揺れるプロレス界について語り尽くした。6月にはDDTさいたまスーパーアリーナ大会で古巣への再参戦を果たす予定だったが、コロナ禍の影響で来日はかなわず。日本のファンに熱いメッセージを送る一方で、AEW登場で世界中を驚かせたボクシング元世界ヘビー級統一王者のマイク・タイソン氏(53)にも衝撃発言を繰り出した。

 ――近況は

 ケニー:コロナに関してはよくなってきているのが分かるけど、今こっちは(ミネソタ州で黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警官の拘束下で死亡した事件の)抗議デモがヤバい状態なんだ。いろいろ問題はあるけど、AEWに関して言えば放映はちゃんと続けられている。選手の体調管理を含め、いろいろな対策をしているんだ。プロレスを続けられてうれしいよ。

 ――プロレスがコロナ禍で受けた影響は大きい

 ケニー:今は日本もほとんどノーピープル(無観客試合)なのかな? ファンに生の試合を届けられない申し訳なさはあるけど、幸いインターネットも発達して世界中に試合を届けることはできる。ちょっとした冗談を言わせてもらえるなら、プロレスのベストマッチは俺が日本にいるときにやっているから、その試合を見返すチャンスではあるね。

 ――今、大切なことは

 ケニー:この状況だからこそクリエーティブにならないと生き残れない。今まではあくまでリング上のクオリティーだけで競い合っていた。コロナが起きていなければ、(世界最大団体の米)WWEがデジタルでの特殊効果を試合に使ったりすることも起こらなかっただろう。今はファンがいない中でどう盛り上げ、どう試合を成立させるのか、工夫をしないといけない。ネガティブなシチュエーションでもポジティブな試合をつくり上げ、みんなが見て楽しめるものをつくれていることはうれしく思っている。

 ――マイク・タイソン氏のAEW登場は日本でも話題になった

 ケニー:マイクはプロレスが大好きで、バックステージでも熱心に見てくれている。もっとAEWに関わっていきたい姿勢を見せている。そしてAEWは誰に対してもオープンなスタンスだよ。

 ――プロレスの試合をすることもあり得るのか

 ケニー:(日本語で)アリエマスネ。ホント、ホント。彼自身もやりたがってるみたいだね。

 ――日本のファンはマイク・タイソンVSタイソン・スミス(ケニーの本名)も見たいと思うが

 ケニー:ハハハ! 例えばマイク・タイソンが10年前の体で、俺も10年前の体だったら試合をすることに恐れはないけどね。今のタイソンは10年前よりもっとシェイプになってるから、やることになったらヤバイかな。でも、もちろん可能性は「0」ではないよ。

 ――最後に日本のファンにメッセージを

 ケニー:DDTのさいたま(大会)に出られることはすごく楽しみにしていたんだけどね。前回出たとき、俺は自分が証明するべきものはちゃんと見せつけられたと思っている。次に日本に戻ったときは誰かと競争したいという気持ちではなく、シンプルに日本のファンにベストなレスリングというものを見せたい。プロレスで人々の心を明るく照らすような、その中心にいたい。また日本に行けることを楽しみにしている。俺は常にAEWだけでなく、みんなのことを考えているよ。

【過去にはWWE“参戦”】タイソン氏はボクシング復帰が浮上する中で、5月23日(日本時間24日)のAEW大会にTNT王座決定トーナメントの立会人として登場。試合に介入してコーディ・ローデス(34)のベルト取りをアシストした。

 27日(同28日)大会ではクリス・ジェリコ(49)とリング上で乱闘を展開。2010年1月のWWEロウ大会ではタッグパートナーのジェリコを裏切って必殺の右パンチ一発でKO。これについて今回ジェリコから謝罪を求められたが、キレたタイソンがジェリコを突き飛ばし、両陣営入り乱れての乱闘となった。現役時代の1998年1月にもWWEロウでストーンコールド・スティーブ・オースチンの胸を突き、両陣営による大乱闘に発展。これがAEWで再現された格好だ。

 同年3月のWWE「レッスルマニア14」にはレフェリーとして“参戦”しており、この際はストーンコールドの味方となって勝利に導いた。試合後には敗れたショーン・マイケルズを必殺パンチで制裁し、世界のプロレスファンを熱狂させた。