蝶野がプロレス界に緊急警告 沈む前にオカダだけでも逃がせ!

2020年05月11日 16時35分

長州(右)とトークショーを行う蝶野

 黒のカリスマこと蝶野正洋(56)が、新型コロナウイルス禍で窮地が続くプロレス界に“黒い緊急警告”だ。大型イベントの自粛が続く中で、各団体は無観客試合の配信に踏み切るなど試行錯誤を続けている。4月には新日本プロレスを中心としたマット界の統一組織の設立が浮上。だが蝶野は、業界全体の団結に否定的な見解を示す。果たしてその真意とは――。

 出口の見えないコロナ禍により、プロレス界は大打撃を受けている。無観客試合の配信を行う団体もあるが、観客を入れた通常興行再開のメドは立っていない。窮状を熟知する蝶野は本紙の取材に「これは力道山から始まって、まだ一度も経験したことのない状況になる。長期にわたって興行とか試合ができなくなって。しかも世界中、みんなが同じ状況に陥る。こうなるとみんなが残ろうと思ったら、共倒れするかもしれない」と断言。1953年の日本プロレス旗揚げ以来、最大の危機的状況と位置づけた。

 4月には馳浩衆議院議員(59)からの要請を受け、新日プロの木谷高明オーナー(59)は統一組織の設立に意欲を見せている。さらに盟友の武藤敬司(57)も協力に前向きな姿勢を示すが、蝶野は「本来ならそこで何か協定組んでもできるかもしれないけど…。こうなってから結束って遅すぎると思う。その前に準備しておかなきゃいけなかったことで、もう災害は始まっちゃってるから。今は誰を最後に残すかくらいの順序を決めておいたほうがいいよ」と訴える。

 さらに「業界が沈んでしまうかもしれない。だったら将来を背負ってくれるやつを何とか残す。今だったらオカダ(カズチカ)になるんだろうけど、自分で一人で泳いで逃げろと。例えば、彼は新日本も業界も背負わないといけないけど、その重荷を手放すことを許す。ジャンルを守るために、救世主を早めに切り離しちゃったほうがいい」と、極端な例ながらも持論を展開。淘汰されるのもやむなしで、まずは各団体が自立、自営すべきとの見解を示した。

 10日には都内で「蝶野正洋35周年フォーラム」を開催。当初は観客を入れたイベントの予定だったが、無観客での開催となった。長州力(68)らをゲストとして招き、自身の公式ユーチューブチャンネルで新型コロナ感染予防と地域防災、AED救急救命の啓発を呼びかける映像を後日配信する形式が取られた。

 プロレスを愛するがゆえの、蝶野からの厳しい言葉での提言。果たしてマット界は、この未曽有のピンチを乗り越えることができるのか。