“野獣”中西学が異色交流中 「スターダムでコーチもやってます」

2020年04月30日 16時35分

QQのメンバー4人を厳しく指導した中西(4月1日撮影)

【中西学の月刊野人通信】2月22日に現役を引退した元新日本プロレス・中西学(53)の新連載「月刊 野人通信」がスタート! 近況と現在の心境を定期的にリポートする。引退後は京都の実家が営む茶農家を手伝う一方で、先日は女子プロレス「スターダム」の林下詩美(21)ら「クイーンズ・クエスト(QQ)」との特訓に登場。女子選手との異色交流で感じたこととは――。

 東スポ読者の皆さん、中西学です。引退後は細々とスターダムでQQのコーチをしています…というのは冗談で、今は地元の京都にいます。京都では家業の茶農家を手伝っているんやけど、これから茶摘みが始まる。お茶摘みの人が10人以上来るからコロナ対策しないといかんし、マスク、消毒液、体温計も用意しないといけないから大変やで。この時期だけは大所帯になるからね。

 茶畑? 東京ドームのグラウンドの半分くらいはあるんかな。とにかくプロレスを辞めて、次の仕事をしないとって思っていた直後にコロナで大変な状況になってしまったから不安はあるけど、それは皆さん同じやから。

 自宅ではよく飯をつくってます。親父(正紀さん=89)が糖尿やから、塩分を取らんでできる味つけっていうのは、だしとかショウガとかニンニクとか。そういうのを使って野菜スープを飲んでもらうとか工夫してるよ。

 今は外に出られないから、男性も料理を覚えるにはいい機会なんやないかとも思いますよね。

 引退後の変化は特にないけど、現役のときはテレビやイベントに出るのもプロレスの一環やと思ってやってたから。そういうのも今はできてないから、ちょっと恋しいな。せやけど、スターダムの仕事とかちょくちょくさせてもらってありがたいよ。実際に会ったQQの子たちのイメージは真面目というか、プロレスをちゃんと見せていきたいって気持ちを感じた。林下選手も家庭的な子やったしな。うちの8人きょうだいは軽薄やけど、林下選手は下の子の面倒も見てるやろうしね。よくよく考えたら、こんな53の男が、自分の娘でもおかしくない年齢の子たちと飯食ってる(特訓の一環で焼き肉を食べた)わけやから、なかなかのもんやったな…。ようこんなオッサンと話してくれたな、あの子たちも。特訓の動画を見た永田(裕志)からは「中西ランドと同じことやってる」と言われたけどな。昔の女子プロレスはマッハ文朱さんとか見ても重みがあった。彼女たちには地に足のついたストロングスタイルをやってほしいね。

 コロナが終息したら、皆さんに元気になってもらえるような仕事がしたい。食べ物に関する仕事とか、俺でよかったら講演なんかもしてみたいし。改めて2月の大変な時期に中西学の引退試合が無事できたことは、皆さんに感謝ですよ。あのメンバーであんな戦いができて、あれだけの人が来てくれて。なんとかその恩返しをしたいと思ってます。本当にくれぐれも皆さん、お気をつけてください。今は耐える時期なんで、人との接触を極力控えてもらって。一日も早くコロナが終息することを願ってます。

 ☆なかにし・まなぶ 1967年1月22日生まれ。京都市出身。92年バルセロナ五輪出場後の8月に新日本プロレスに入団し、同年10月にデビュー。99年にG1優勝、2009年にIWGPヘビー級王座を奪取するなどパワフルなファイトスタイルで活躍。東京スポーツ新聞社制定「プロレス大賞」では敢闘賞(99年)と最優秀タッグ賞(10年)を受賞した。2月22日後楽園大会で引退。現役時は186センチ、120キロ。