曙が全日でいきなり大仕事!把瑠都獲得も示唆

2013年09月12日 16時00分

秋山(左)にジャンピングパイルドライバーを突き刺す曙

 全日本プロレス最強の男を決める「王道トーナメント」が11日、東京・後楽園ホールで開幕。元横綱曙(44)が難敵の秋山準(43)を破り、最大の関門を突破した。王道戦士として初陣を飾った曙は角界とのパイプ役となることを宣言。現役を引退した元大関把瑠都(28=尾上)の獲得にも意欲をみせた。

 

 1日付で全日プロに入団した曙が、いきなり大仕事をやってのけた。試合巧者の秋山と激突した曙は、右肩への集中砲火に苦しめられた。

 

 だが、持ち前の規格外の巨体に救われた。エクスプロイダーを全体重(210キロ)をかけて押し潰すと、肉弾プレスを投下。さらに意外なジャンピングパイルドライバーを突き刺して3カウントを奪った。これで秋山には今年のチャンピオン・カーニバル公式戦(4・25名古屋)に続き、シングル2連勝だ。

 

 初陣の重圧もハネのけた曙の2回戦(16日、岡山)の相手はロウ・キーに決まった。曙は「やる限りは勝つ。一つ落としたらアウトなんで」と気合を再注入した。

 

 トーナメント初代王者に大きく前進した元横綱は、リング外にも目を配る。曙は「スカウトしたい気持ちはもちろんあります。無理やり引っ張っる気はない。でも相撲取りは基本的にみんなプロレスが好きですから」と宣言。所属選手として曙は角界から未来の全日戦士を発掘するべく、その橋渡しをするという。

 

 この日、日本相撲協会に引退届を提出した把瑠都も例外ではない。「あいさつ程度の会話でしたけど、何度かジムで会ったことがある。ボクもヒザがダメになって引退した。すぐには無理だと思うけど」。両ヒザの古傷が原因で引退した曙は、総合格闘家としてデビューするまでに3年近くを要した。即座にプロレス転向を勧めるわけではないが、把瑠都の獲得には前向きだ。

 

「ボクがあこがれる存在にならないと。スカウトもあるけど、あこがれも半分ですから。そのためにもこのトーナメントに優勝しないと」。新生・曙の活躍の場はリング内だけにはとどまらない。