桜庭が武藤の呼びかけに反応 無観客動画で映えるなら昭和のプロレスだ

2020年04月18日 16時35分

桜庭はスコップを振り回すトレーニングを敢行

“IQレスラー”桜庭和志(50)が新時代のプロレスの活路を「昭和」に見いだした。19日配信の「ノアTVマッチ」参戦を控え“プロレスリングマスター”こと武藤敬司(57)から送られた「新しいプロレスをつくろうぜ!」のエールに呼応。新型コロナウイルス感染拡大の影響で無観客試合が増えたからこその逆転の発想とは――。

 ノアのTVマッチに向けて桜庭は、都内某所で練習を敢行している。コンクリートの部屋に似つかわしくない鉄のスコップを振り回すなどシュールな調整を終え「うれしいです。ぜひ一緒にやりたい」と切り出した。

 武藤からの呼びかけがあったのは13日発行の本紙紙面だ。新型コロナウイルス感染拡大により無観客試合の動画配信が当たり前になっていることに触れ「桜庭と俺で、新しいプロレスをつくり出そうぜって。画面越しによく映えるプロレスだよな」とラブコールを送られた。

 かつてPRIDEのリングを中心とした総合格闘技戦が視聴者の目をくぎ付けにしたことを評価されてのものだが「もし(対戦)できることになったら(対戦カードは19日当日発表)、いろいろ考えながらやりたい」と話す。その上で「(武藤は)大きいのになんであんなに動けるの、みたいなイメージがありました。昔から戦いたかったです。(1995年の)新日本とUインターの対抗戦の時とかからめなかったから。スタイルとして戦ったらどうなるかなあというのが当時からあったんです」と25年前の“ニアミス”を懐かしみつつ、印象を語った。

 武藤の言う“画面越しに映えるプロレス”にもアイデアがある。「藤原(喜明)さんや木戸(修)さんがやっていた、ああいう感じの試合がしたいです」と昭和が誇る関節技職人の名を挙げてこう続ける。

「地味でも痛い技があるっていうのを伝えたいし、実はそういう技こそ、動画に向いていると思う。細かいところって会場だと分かりにくかったりするけど、動画なら見ることができるので」

 さらに無観客ならではの“撮影風景”についても「無観客ならカメラも今まで以上に選手に近寄れるじゃないですか。(観客から)『見えない!』っていうクレームも来ないから、カメラマンがずっとエプロンにいてもいい。藤原さんのワキ固めも近くで見たらすごいですよ」。武藤が目をつけた通り、IQレスラーの脳内にはコロナ禍での新しいプロレス像がつくられ始めているようだ。

 RIZINの榊原信行CEO(56)が開催をぶち上げた「格闘技真夏のメガイベント」については「いいんじゃないですかねえ。僕は今、ノアのことで頭がいっぱいなんで、そのことは試合が終わってから家で酒飲みながら考えますけど」とけむに巻いた。苦難の時代に桜庭が新境地を見せる。