旗揚げ戦成功の武藤W-1「爆弾も芸能人もあり」

2013年09月09日 16時00分

全試合終了後に武藤(中央)をはじめ所属選手がリングイン

 全日本プロレスを退団した武藤敬司(50)率いる新団体「WRESTLE―1(W―1)」が8日、東京ドームシティホールで旗揚げ戦を行った。華麗な月面水爆による勝利と、チケット完売の絶好スタートを切った武藤は、封印していたグレート・ムタの復活を予告。何と電流爆破マッチも視野に入れ「究極のファイティングエンターテインメント」の実現に残りのプロレス人生をささげる覚悟だ。

 

 この日のチケットは完売。2500人超満員札止め(主催者発表)の観衆を集めた。古巣を離れた武藤がリングで水を得た魚のように躍動した。

 

 メーンで“野獣”ボブ・サップ(38)と組んだ武藤は、レネ・デュプリ(29)、ゾディアック(36)組と激突。敵軍の奇襲攻撃にもめげず、武藤は低空弾からのドラゴンスクリューを乱れ打ち、デュプリを足4の字固めで悶絶させる。

 

 さらにデュプリを必殺のシャイニング弾で追い込み、最後は約4か月ぶりとなる月面水爆を投下し、記念すべき旗揚げ戦を自らの勝利で飾った。

 

「ようやく船出、出航できました。しんどいですけど、いいじゃないですか」。充実の表情で振り返った武藤だが、自身が掲げる「究極のファイティングエンターテインメント」は、まだ始まったばかりだ。

 

 武藤は「魔界に団体の区切りはないからな。ぶっちゃけ武藤敬司よりも自由だ。復活? あるよ」と国内では約2年ぶりとなるムタの復活を示唆。登場のたびに姿形を変えるムタの存在は、武藤にとってもファンタジーの極みだ。

 

 さらに「TPO次第だけどな。俺は全日本にいようが、米国にいようが変わらぬプロレス道がある。(W―1として)それがしっかりとすれば、爆弾だって芸能人だってある」とぶち上げた。

 

 爆弾とは言うまでもなく“邪道”大仁田厚(55)の真骨頂である電流爆破だ。ムタは1999年8月、新日プロの神宮球場大会で大仁田の化身、グレート・ニタと激突。ニタを地獄へ叩き落としたムタが、実に14年ぶりの電流爆破に出陣する可能性があるという。

 

 実は前日(7日)に行われた旗揚げ記念パーティーに大仁田の側近も出席。「必然性がある戦いならいつでもやります」と、W―1マットでの電流爆破マッチに前向きな姿勢を打ち出していた。

 

 邪道の毒に対抗するには、まずW―1自体の地固めが先決だ。選手育成の土台となる道場は不可欠で、武藤は「焦ってはないけど、探してる。生産性のある道場にしたい」と自前の道場を設立したい考え。しかも、道場と試合会場の兼用施設とし、最大400人の観客を収容できる規模が理想という。そこでW―1の大会を開催するだけでなく、他団体に限らず様々なイベントに貸し出す方針だ。

 

 旗揚げ戦で大成功を収め、確かな第一歩を刻んだ武藤・W―1。夢の実現に向け、武藤はプロレス人生のすべてをささげるつもりだ。