“バカサバイバー”こと青木真也(36)が、格闘技界で持ち上がっている「真夏のメガイベント」実現に緊急提言だ。格闘技イベント「RIZIN」の榊原信行CEO(56)が開催をぶち上げた夢のプランだが、実現に向けては高い壁が立ちはだかるのも事実。難題を解決すべく、青木が推薦したまさかの「合体先」と「プロデューサー候補」とは――。

 計画が榊原CEOから明かされたのは今月2日のこと。インターネット会見で22日のRIZIN横浜大会の中止を発表した後に「できれば夏に格闘技界で力を合わせてメガイベントを開催したい。真夏の格闘技の祭典を」とぶち上げた。新型コロナウイルス禍を乗り越えた先に、オールスター戦を実現させようというわけだ。

 とはいえ、実現のためには各団体が歩調を合わせ、経済的な問題も解決しなければならない。そもそも夏までにコロナ禍が収まるのかどうかという難題もある。そうした状況を踏まえ、マット界の総帥・アントニオ猪木氏(77)も本紙に「やろうという気持ちはいい。希望とか目標とかはね。ただこういう時期にみんな集めて…というのはちょっと無理」とぴしゃりと語っていた。

 青木も「常識的に言えば無理。調子が良くてやるんじゃなくて、困ってるからやるっていうのも厳しい」と断言。その上で「これから3~4か月、格闘技の試合がまったくなくて経済も厳しくなる。そうなった時に世間やファンが『格闘技が見たい!』となる“揺り戻し”のタイミングが来るから、そこに合わせれば世論の後押しは受けられる可能性がある」と続けた。

 さらに開催への秘策があるという。「格闘技界でっていうより、マット界で力を合わせれば世間の注目も集めるし、経済的にも何とかなるんじゃない? MMA(総合格闘技)とかキックだけじゃなくて、プロレスにも協力を仰げば経済的にも何とかなるし世間も注目する。プロレスもオールスター戦って言ってるじゃん。それなら大同団結ですよ」

 珍しく真面目な語り口でまさかの“オールスター戦合同開催”を提言。おまけに「そうなるとプロデューサーは俺しかいないな。今、(格闘技とプロレスを)両立してるの俺くらいじゃん。RIZIN旗揚げメンバーで、(新日本プロレスの)木谷(高明)オーナーと一緒に新日本を観戦して、(DDT、ノアの親会社・サイバーエージェント社の)藤田晋社長とは相互フォローして、(猪木氏主宰だった)IGFにも出た。まさに適任だろ」と都合のいい経歴を並べて立候補だ。

 最後に「18日以降、まったく仕事がないから、プロデューサーになるまでウーバーイーツ配達員に登録して食いつなぎます!」と元気よく話した。バカサバイバーの訴えはマット界に届くのか?