聴覚障害者の総合格闘技「DMC」設立

2013年08月30日 11時00分

エキシビション対決の決まったDMC・川村(右端)の説明に耳を傾けるミノワマン(左端)

 聴覚障害者による総合格闘技「JAPAN―DMC」の設立が28日に発表され、元横綱・曙(44)が最高顧問、ミノワマン(37)が顧問にそれぞれ就任した。

 DMC(Deaf=聴覚障害=のミックスドマーシャルアーツ・チャンピオシップ)は2012年9月から東京、大阪、愛知で3大会を開催しているが、健聴者と試合を行う環境を整えるため、総合格闘技「グラジエーター」を主催するCMA総合格闘技連盟などの協力を受け、組織化されることになった。また聴覚障害を持つ格闘家たちが安心して練習できる場を開拓していく方針だ。

 聴覚障害を持った選手たちの多くは、試合の開始と終了を告げるゴングの音も聞き取れない場合が多いので、ゴング代わりに旗を使用するなど、試合環境の整備にも細心の工夫が成されている。

 これにより、グラジエーターのディファ有明大会(9月29日)で、DMCの川村鉄平(闘聾門)が濱村健(HoneyTrap)と特別試合を、吉本一行(祥空館チームI☆B)がミノワマンとのエキシビションマッチに臨むことが決定。

 ミノワマンは「最初聞いた時はお断りしようかと思っていた。ルールを理解されているのか疑問に思って。熱い情熱を受けて試合をすることにしました。お互い、いいものを吸収できたらいい」と語った。

 所用で会見を欠席した曙最高顧問は「選手の皆様がリングで活躍されると多くの勇気と感動を与えられる」とコメント。

 健常者と障害者の社会障壁を減らすことを目標とするJAPAN―DMCの発進は格闘技の枠にとどまらず、あらゆる障害者スポーツにとっても大きな一歩となりそうだ。