リソワスキーのビールラッパ飲み

2013年08月31日 16時00分

調印式でビールをラッパ飲みするリソワスキー(右)を苦々しい表情で眺める馬場

【東スポお宝写真館】

 

 

 写真は46年前、インターナショナル選手権(昭和42年12月6日、東京体育館)を2日後に控え、東京・永田町のグランドホテルで行われた調印式のもの。

 

 挑戦者のクラッシャー・リソワスキー(右)はふてぶてしい表情でビールをラッパ飲みし、王者のジャイアント馬場(左)はそれを苦々しい表情で眺め、真ん中に座る川島正次郎コミッショナー(自民党副総裁=このホテル内に事務所を構えていた)は我関せずといった表情でたばこをくゆらせているという構図だ。

 

 現在公開中の宮崎駿監督のアニメ映画「風立ちぬ」の劇中で、登場人物の喫煙シーンが問題視され、何かと論議されているが、このプロレスの調印式における1枚の写真だけで、酒とたばこがしっかり登場。あとは馬場がヒザに美女でも抱いていれば「酒・たばこ・女」と、昔から男たちが好んでやまない3大アイテムが勢揃いするところだった。

 

 現在、調印式など公の場で、酒を飲んだり、たばこを吸ったりすれば、たちまち「非常識」の烙印が押されてしまうが、この時代はまだ酒もたばこも男たちが普通に好むアイテムの1つ。

 

 調印式でビールをラッパ飲みしてしまう無法者・リソワスキーですらも、大切な調印式とあってグレーの背広と渋めのネクタイを着用。馬場はノーネクタイだがコバルトブルーの背広にスポーツシャツの正装で調印式に臨んでいるのも時代を感じさせる。

 

 この調印式で先日、馬場家への返還が決定した3冠王座の1つ、インターナショナル王座のチャンピオンベルトを手にしたリソワスキーは「このベルトさえ手に入れれば、オレは億万長者になれる」と胸を張っていた。ベルトも調印式も、格式が高かった時代だったのだ。