W-1が4・1で無期限休止 若手選手の今後を優先

2020年03月02日 16時35分

2月29日にカズ社長は、武藤敬司会長(右)と活動休止を発表

 逆風にさらされる団体の行方は――。4月1日の東京・後楽園ホール大会を最後に無期限の活動休止に入るW―1のカズ・ハヤシ(46)が、社長として“最後の責務”を果たすと表明した。

 運命のいたずらか。エープリルフールにいったんの幕を下ろすことになったW―1のカズ社長は「僕らもウソだと思いたい」と声を落とした。2013年7月の設立から、赤字体質を脱却できなかったことが活動休止の理由だった。3月31日付で全選手が退団という形になるため「若い選手はつながりもないんで、どうケアしたらいいか。いろいろ紹介もしないといけない」と、まずは若手選手の今後を優先的に考えて行動するつもりだ。

 心残りなこともある。「実は去年の6月に、アメリカの6都市でプロレス学校に呼ばれていて。8月の興行に外国人が12~13人来ていたが、全部オーディションの合格者だった」と、コーチとして米マット界とつながりができていたことを明かした。

 中には身長2メートルを超えるサイラス(32)ら逸材の発掘にも成功。だが「今年はまた6月に都市を増やして、長い期間で行く予定だった…」とW―1マットに本場の猛者をどんどん呼ぶというビジョンも立ち消えになってしまった。

 ただし、下を向いてばかりもいられない。15日の東京・大田区総合体育館大会ではノアの中嶋勝彦(31)が持つW―1チャンピオンシップに挑戦する。「再開のめどはないが、ベルトへの皆の思いもある。僕が取り返して、しばらくそこで眠ってもらうのが一番いいのかな」と必勝を期す。

 その上で4月1日のラスト興行に向けては「現在進行形でいきたい。いろいろな選手が関わってきてくれたが、最後は現在進行形の、今のW―1はこうだっていうのを見せたい」。まずは至宝奪還という大仕事に臨む。