東京スポーツ新聞社制定「2019年度プロレス大賞授賞式」が16日、都内のホテルで行われた。

 新人賞を受賞したドラゴンゲートのストロングマシーン・Jは「私が団体の先頭に立って、引っ張っていけるように精進していきます」と堂々たるスピーチ。ところが、この日のハイライトは直後にやってきた。

 MVPのオカダがJを見つけると、笑顔で歩み寄りがっちり握手。それもそのはず、オカダがヤングライオン時代に世話になった一人がJの父、スーパー・ストロング・マシンだったからだ。オカダは「ノアとの対抗戦で組んだりしてましたし、逆に試合もして、魔神風車固めでやられたこともあります」と振り返り「新日のレスラーはこうあるべきっていうのは、本当に試合で学ばせてもらった」と語った。

 これだけでもJの回路はショート寸前だったが、とどめを刺したのは15歳で闘龍門に入門したというルーツを持つオカダの言葉。「神戸の道場にもいましたし、(今のJと)一緒ですからね。僕は25歳の時にMVPとベストバウトも取ってるんで、不可能じゃない」と猛ゲキだ。

 さっそうと立ち去る姿を見ながらJは「同じ環境で育った人が世界で一番有名なレスラー。そういうふうになれるかもしれないっていう希望をもらえた。高いところを目指して…頑張っていかないと…ギギギ…」と話したところで完全にオーバーヒート。クールダウン後にホテルで急速充電を施していた。