すさまじい強さは挑戦者も寄せつけないのか。

 初代タイガーマスク(62)率いるリアルジャパンプロレス後楽園大会で、レジェンド王者の藤田和之(49)が船木誠勝(50)を下してV1に成功。試合後にマイクを握ると、船木への感謝を口にしてから「次の“虎”は誰だ? 出てこい!」と叫んだ。しかしこの場では挑戦者が現れず「いねーのか…。わかったよ。まあ、俺が持ってるからいつでも取りに来い」。リングを下りようとしたタイミングで、意を決したスーパー・タイガーがエプロンに現れたが「遅い」と相手にせず「時間をやるから誰でもかかってこいよ。『いつ何時…』だよ」と言い放った。

 圧倒的強さが挑戦者を近づけない原因だ。この日は試合開始から5分にわたり、グラウンドの攻防を展開。藤田は左耳から、船木は額から出血するほど白熱した。ここでも藤田は引けを取らないどころか有利を崩さず。スタンドの攻防となっても攻め続け、雄たけびからパワーボム、顔面蹴り。最後はスリーパーホールドで絞め落として完勝した。

 同王座を3度巻いた船木でも全く歯が立たず、このまま野獣の長期政権となる可能性が高まってきた。