浅野起州会長が奇跡の復活「金六祭り2019」大成功

2019年12月03日 21時48分

左から佐藤元レフェリー、浅野会長、ハル女史

 復活よ。新生IWAジャパンの浅野起州会長(67)が奇跡の復活を遂げ「金六祭り2019」(11月30日~12月3日、新宿2丁目の喫茶タントラ)を大成功のうちに終了させた。

 浅野社長は65歳を目前にした2014年10月13日新宿大会を最後に引退。その後は夢の年金生活に入り、新宿2丁目の定食屋「花膳」のランチタイム弁当販売に余生をささげていた。

 今夏には内臓疾患で約1か月半の入院生活を強いられるも、驚異の執念と生命力で回復。秋口になると、突然「トークショーでもやりましょうかねえ…」と言い出したため、気力と体力が衰えないうちにサッサと既成事実にしようと、天下のユニバーサル・ミュージックが開催に踏み切った。

 初日には一般ファンを対象にしたトークショーを開催。何と立ち見を含めた50席の前売りチケットは、ツイッターで発表した瞬間に完売した。図に乗った浅野会長は翌日から3日(午後2~4時)まで、関係者を対象にした「金六祭り」を2丁目劇場の聖地・喫茶タントラで開催。てっきり「お通夜・告別式」の通知と思ったマット界の関係者のべ300人が香典を手に会場を訪れた。

 初日のトークショーでは、秘蔵っ子・佐藤淳一元レフェリーを従えて約2年ぶりに公の場に登場。新生IWAジャパンでUMA軍を率いるハル・ミヤコ女史(年齢非公表)も恩讐の壁を乗り越えて参加し、西永秀一レフェリーも激励にかけつけた。

 浅野会長が登場した瞬間に熱狂的な2丁目劇場ファンからは大「浅野コール」が巻き起こった。ワンワン号泣しながらトークショーに臨んだ浅野会長は全盛期に来日した50人以上の外国人レスラーについての思い出を語った。「IWAジャパンの全盛期はは外国人選手が支えてくれたのよねえ。テリー・ファンク、カクタス・ジャック、タイガー・ジェット・シン、スティーブ・ウィリアムス…。思い出してもオジサン涙が出ますよ」と涙また涙に明け暮れた。

「テリーとは安い居酒屋でよく飲みました。テリーとカクタスの川崎球場デスマッチトーナメント(95年8月)があったからこそ、その後の成功がありました。2人には心から感謝します。カクタスが『ボーナス、ボーナス』とうわごとのようにつぶいたいたので『オジサン・ノーマネー』と即答してコーラをあげたのは皆さんがご存じの通りでございます」

 ファンとの質疑応答では「一番好きな日本人レスラーは丸藤正道クン(ノア)かしら。ホントに素晴らしい選手ですよ」と女子学生のように頰を赤らめた。現在は体調も良好で弁当販売で一日100食の売り上げを記録するなど、全盛時のスタミナも復活した。「小銭に生きていた人間を復活させるのは小銭が一番」という原則的なルールを証明した格好だ。

 図に乗った浅野会長は「さらに万全な状態を目指しますよっ。もう一度後楽園のリングに立ってあの技で勝ちたいわねえ」とまで宣言。戦後最大の台風に見舞われた旗揚げ8周年記念大会(00年10月1日、代々木)を最後に封印していた「キンロック」(変型ヒールホールド)の解禁も宣言した。同技は当時「400戦以上無敗」と呼ばれた、あのヒクソン・グレイシーですら恐れて逃げ回ったという伝説も残る。天下のユニバーサルは、浅野会長の気が変わらないうちに後楽園のスケジュールを押さえる方針だ。

「また来年スケールアップしたイベントをやりたいわねえ。ワタシののDNAを継承したレスラーを登場させますよっ」とソロバンをはじくと、ハル女史も「ミスター浅野の復帰は大歓迎よ。IWAジャパンの名を消さないように活動していきたい」と何やら陰謀めいた眼光を鋭く放って復活を祝福した。

 またIWAジャパンプロレス25周年記念映像作品「President Of The Dinner」(仮邦題「一膳飯屋がボクらの劇場だ」)も制作が急ピッチで進んでいる。4月には米国・シアトルで開催された北米最大のアニメフェスティバルで、ダイジェスト版を初上映されて大好評を博した。このイベントに招待された総合監督・岡本英郎氏は「約1000人の観衆から大きなリアクションがあった」と証言した。日本での公開が待たれる

 ちなみに「金六祭り」の2日目から最終日までに香典だけで約130万円の上がりを記録。「おカネが一番の薬です。さあ本格復活よ!」。今年旗揚げ25周年のメモリアルイヤーを終え、再度マット界の闇に葬られると思われた新宿2丁目劇場が、令和の時代で新展開を迎えそうだ。