“プロレスリングマスター”こと武藤敬司(56)が終生現役を宣言した。

 昨年3月に両ヒザの人工関節置換術を受けて休養し、6月に復帰した。「手術する前よりはいい。筋肉の発達とかによってまだアップグレードできる。こればっかりは生涯付き合っていかないといけない。努力していきますよ」と回復具合を語った。

 発表されているだけでもプロレスリング・マスターズ(30日、東京・後楽園ホール)を皮切りにW―1(9月1日、横浜文化体育館)、全日本プロレス(同8日、石川県産業展示館3号館)、ノア(同16日、エディオンアリーナ大阪)、デストロイヤー追悼大会(11月15日、東京・大田区総合体育館)と試合が続く。代理人を務めるグレート・ムタも11月に米ノースカロライナでの試合が決まった。

 武藤は「不安はある。年々恐怖心が大きくなっている。ましてや人工関節だし」と吐露するが「プロレスをやめたときの恐怖のほうがもっと嫌だ」ときっぱり。今後についても「米国からもオファーが来ている。シングルマッチのオファーも来るかもしれない。でも消化試合はしたくない。テーマを持って組まれた試合に挑む」と一戦一戦で完全燃焼する構えだ。

 30日のマスターズでは馳浩(58)、来年1月に引退する獣神サンダー・ライガーと組み永田裕志(51)、中西学(52)、西村修(47)と6人タッグ戦で激突する。「去っていくレスラーと残ってやっていくレスラーの違いを見せないといけない。周りが元気だなって思うような試合をする」と完全復活を誓った。