女子プロレス「OZアカデミー」25日の横浜文化体育館大会で、無差別級選手権王者・尾崎魔弓(50)が爆女王・松本浩代(33)とのダブルタイトル戦を制し、2冠に輝いた。

 試合は「有刺鉄線電流爆破バットデスマッチ」形式で行われ、先に被弾したが、中腰の松本に蛍光灯を立てかけてミドルキックを打ち込むと、最後は電流爆破バットで殴打し3カウントを奪った。

「熱くて、痛くて。でもちょっと快感かも」と振り返った尾崎だが、今後の爆女王の防衛戦が電流爆破になることを「考えていなかった」という。「せっかく取ったんだし返上はしない。永久チャンピオンとして防衛戦をしなくてもいい」と仰天プランも打ち明けた。

 また、防衛した無差別級のベルトは老朽化に伴い、この日から新しいものに。「チャンピオンはベルトの手入れをしないとダメ。しないならプロレスラーを名乗る資格がない」と憤ったのもつかの間。新品のベルトは無事だったが、爆女王のベルトを落として割ってしまった。高級な御影石でできているという。

 バックステージで勝利者賞金50万円を空中に放り投げて喜びを表していただけに「お金で遊ぶから早速、罰が当たった」と2冠奪取の余韻も消え、ガックリと肩を落とした。ベルトを管理する超花火実行委員から賞金以上の請求書が届くかもしれない。