田上が激白!引退決めた胸中

2013年06月16日 16時00分

 燃え尽きた。今年12月に引退試合を行うプロレスリング・ノア社長の田上明(52)が12日、引退の理由を本紙に明かした。田上は5月12日の後楽園大会で引退を電撃発表。丸藤正道副社長(33)ら後継者候補にバトンを渡すべく、社長業に専念する。鉄人・小橋建太に続く「ダイナミックT」「黒魔術」こと田上の引退により、一時代を築いた「四天王プロレス」は、幕を下ろす。

 

 

 ――鉄人・小橋引退試合の翌日に引退発表。誰もが驚いた

 

 田上:オウ。俺の中ではもう3年以上前から決まっていた。リキ(力皇猛=昨年引退)から引退の相談を受けていたころ(2011年夏)に、もう「辞めよう」と決意していたんだ。体がもう限界。長年患っている不整脈が一番の理由かな。医者からも「そろそろ引退したほうがいい」と勧告されていたんだ。それから高血圧と痛風と腰も悪いし…。

 

 ――もう分かりました。体が限界だと

 

 田上:みっちゃん(三沢光晴さん)が亡くなった後ぐらいかなあ、萬屋錦之介さんがかかった病気(重症筋無力症)で左目まぶたが腫れ上がってしまって。半年ほどで治ったけど、視力がガクンと落ちてしまった。あれでもう納得するプロレスができなくなった。休憩前にゆっくり試合をするよりは、スパッと辞めようと。燃え尽きたな。

 

 ――引退試合は

 

 田上:12月の有明コロシアム。まあ縁のある人とタッグマッチでもやりたい。派手なセレモニーも結構です。俺は小橋のように派手には引退しないよ。ひっそりとカスミソウのように消えますよ、カッカッカ。

 

 ――その後は社長業に専念するのか

 

 田上:オウ。任期(2年)は来年6月までだけど、問題がなければその後も続けたい。次期社長候補は何人かいるけど、筆頭は丸藤だろうな。でもアイツはまだ33歳。今から決め付けちゃうといろいろ背負い込んでしまう。その負担を減らしてリング上に専念してもらうことも、俺の仕事だろうな。

 

 ――昨年末には秋山準らバーニング勢5人が離脱。小橋も含めると7人も主力勢が抜けることになる

 

 田上:確かに手薄になった。でも「方舟新章」(5・12後楽園)ではKENTAと杉浦がすごい試合をしたよな。あれを見て大丈夫だなと。心配はしていない。俺の経験上、ゴソッと抜けた後、残った人間の結束は強まる。

 

 ――心に残る試合は

 

 田上:三沢から3冠を取った試合(1996年5月24日)かなあ。やるたびに体がきしんだ。それと森嶋と初めてGHCをやった試合(05年12月4日)。アイツ若かったからもう入れ込んじゃって鼻息荒くてなあ。

 

 ――かつてのパートナー・川田利明もセミリタイア状態にあるし、これで「四天王プロレス」は幕を閉じることに…

 

 田上:時代の流れには逆らえませんよ。お互いに「コイツにだけは負けるか」という意識が強くてああいうキツい試合になった。まあ、よくやったよ。川田はまだ引退していないんだよな? もしいずれ引退試合をやるような時があれば、ウチのリングで構わない。もうそれは拒む理由はない。

 

 ――最後にファンにひと言

 

 田上:オウ。しょっぱい試合ばかりしていた私を長い間応援していただき、誠にありがとうございました。これからもノアを応援よろしくお願いします。