天龍が全日分裂を“歓迎”

2013年06月13日 11時00分

天龍と嶋田紋奈代表

 元全日本プロレスの天龍源一郎(63)が、古巣のお家騒動に対し“歓迎”の意を表した。

 

 天龍は11日の天龍プロジェクト会見後、団体分裂に関する持論を展開した。「右と左に分かれるんだから夢も希望もあるけど、寂しいよ」と前置きした上で「でも、のほほんとしたプロレス界に刺激があっていい。まったりしたプロレス界に一石を投じたよ」と意外な感想を口にした。

 

 天龍自身も1990年に全日プロを退団し、SWSへ移籍。SWSやWARの解散に直面するなど、別れや再編劇を何度も経験した。非難も浴びたが、独立したからこそ新日マットではアントニオ猪木戦や長州力戦、さらにはFMWでは大仁田厚との電流爆破マッチなどが実現し、旧態依然としたマット界に風穴を開けた。

 

 天龍は「また武藤の団体が全日本とやったらチケットが売れて、新しい構図が生まれる。こういう騒ぎが起こると面白くなるんだ」と、全日の分裂劇はプロレス復興の起爆剤になると大胆予測した。

 

 また、たもとを分かつ両派にもそれぞれ熱いエールを送る。この日、全日残留を正式発表した諏訪魔には「トップとしての自覚が出た。トップになって全日本を隆盛させるという希望に燃えている。プロレスの楽しさが分かったのかな」。全日と決別する武藤に対しても「彼は本当に自分の意思で行動して、芯のある生きざまを見せている」と心意気を称賛。「プロレスって技術があってブレなければ生きていけるんだよ」というおとこ気あふれるメッセージで締めた。