OWE所属のW―1チャンピオンシップ王者T―Hawk(29)が、稲葉大樹(31)とのV3戦(9月1日、横浜文化体育館)に向けてさらなる進化を遂げる。

「W―1グランプリ」を制して挑戦権を得た稲葉に対し、当初は「とりあえず優勝したから、エレベーター式で挑んでくるというふうに感じた」と酷評したが、最後の前哨戦で稲葉が新技タイガースープレックス178(二段式猛虎原爆固め)を出したことで、挑戦者の評価を改めた。

 王者も負けていない。今月下旬まで日本を離れ、ドイツを拠点に欧州で活動する。「みんなでかいし、バチバチくる。そこでもまれて、新しいT―Hawkで稲葉さんの前に立てる。そうじゃなきゃ、ドイツに行く意味がない。何か持って帰りたい。感覚も技術も」。遠征中に、稲葉が得意とする「極反り卍固め」の切り返しも習得したいという。パワーアップした外敵王者が横浜決戦のメインに立つ。