美獣ハーリー・レイスさん死去 76歳・肺がん

2019年08月02日 12時00分

NWA世界ヘビー級ベルトを誇示するハーリー・レイス(1980年5月)

 米WWEは1日(日本時間2日)、“美獣”の異名で活躍したレジェンドプロレスラー、ハーリー・レイスさんが死去したと公式ホームページで発表した。死因は肺がんで、76歳だった。NWA世界ヘビー級王座を8度獲得し、日本ではジャイアント馬場&アントニオ猪木の「BI砲」とも対戦。2004年にはWWE殿堂入りを果たすなど、日米のファンから愛された名選手だった。

 1943年4月11日生まれ、ミズーリ州出身のレイスさんは、58年にデビュー。AWAなどで活躍した。68年に日本プロレスに初来日するや、馬場&猪木の「BI砲」とインターナショナルタッグ王座を争った。

 73年5月にドリー・ファンク・ジュニアから当時世界最高峰とされたNWA世界ヘビー級王座を奪取。8度の戴冠を果たし、「ミスタープロレス」と呼ばれるようになった。

 また同時期、日本では全日本プロレスを主戦場とし、馬場をはじめジャンボ鶴田、ミル・マスカラス、アブドーラ・ザ・ブッチャーらと好勝負を展開。82年には後に3冠ヘビー級王座に統一される、UNヘビー級王座とPWFヘビー級王座を獲得した。

 得意技はダイビングヘッドバットで、その美しさから多くのファンを魅了した。86年にはWWF(現WWE)に移籍。“キング”ハーリー・レイスとして活躍。95年に現役を引退した後は、ミズーリ州エルドンでプロレス団体「WLW」を主宰し、多くの後進レスラーを育てた。またノアと友好関係にあり、鉄人・小橋建太や丸藤正道ら多くの選手がレイスさんのもとを訪れた。

 2010年にはノアのGHCタイトル管理委員長に就任。14年1月4日の新日本プロレス東京ドーム大会では、NWA世界ヘビー級王座の特別立会人を務めた。これが日本では最後の雄姿となった。