「どすこいプロレス」を率いる維新力(58)が9日、東京・吉祥寺の「どりんくばぁー維新力の店」で会見し、開店25周年記念大会となる「どすこい伝説」(9月15日、新宿フェイス)のカードを発表した。

 維新力はメインでアイスリボンの世羅りさ(27)とタッグを結成し、ドラゴンゲートの鉄人こと望月成晃(49)とWAR時代以来、実に約25年ぶりの対戦を果たすことになった。望月は初のミックスドタッグマッチで、パートナーは女子プロ界のレジェンド、アジャ・コング(48)が務める。

 SWSで1990年にデビューした維新力は団体崩壊後、天龍源一郎率いるWARに転戦。望月はWARでプロレスデビューを果たした。実は5月8日の大鷲透興行(新宿フェイス)で25年ぶりに再会。この時に控室であいさつされた際、望月から「あの時の張り手の衝撃は忘れていません」との言葉をもらい「今回、オファーを出すなら望月選手しかいない」と心に決めていたという。

 望月は2月に死去した元横綱北尾光司さん(享年55)が率いる武輝道場出身。元十両の維新力は北尾さんと親交が深く、WAR時代は「よく3人で稽古をしたのを覚えています。北尾さんにささげるような試合にできれば…」と語った。

 メインの特別レフェリーは、自身が相撲コメンテーターを務めるTBS系の人気ワイド番組「ゴゴスマ」のメインアナウンサー・石井亮次氏(42=CBCテレビ)が務めることになった。

 25周年は現役レスラーが経営する店としては最長。「こんなに続くとは夢にも思わなかった。皆さんに支えられ、吉祥寺という激戦区でやってこれた。月に1~2試合しながら店に立つのもそろそろ限界。来年はどすこい15周年、再来年は還暦なので、区切りのいいところでどすこいを卒業したい」と完全燃焼を誓った。

 他の対戦カードは以下の通り。▽スーパー・スモウリキ、倉垣翼組VSドン・フジイ、松本浩代組▽葛西純、沙希組VSカーベル伊藤、真琴組▽リッキー・フジ、高瀬みゆき組VS松田慶三、茉莉組▽清水基嗣、ミス・モンゴル組VSフェリスト、日向小陽組。