【長州力・引退独占手記】45年のプロレス人生に一片の悔いなし 次は奄美で漁師?

2019年06月27日 16時30分

ラストマッチを終えた長州はリング上で深々と頭を下げた

 さらば、革命戦士――。26日の「POWER HALL 2019」(東京・後楽園ホール)で長州力(67)が最後の雄姿を披露した。ラストマッチの6人タッグ戦で終生のライバル、藤波辰爾(65)との“名勝負数え歌”が復活。最後は元付け人、真壁刀義(46)のキングコングニードロップ4連発で壮絶に散った。1974年8月8日のデビューから45年に及ぶプロレス人生に終止符を打ったが、本紙に手記を寄せ、マット界への提言とともに気になる“今後”についても激白した。

 本当にありがとうございました。最後の3カウントを聞いた時は「ああ、これで終わりだな」っていう感じで、そんなに滅入った気持ちにはならなかったですよ。

 これからのマット界に望むことはやっぱり、大きなケガへの対策だな。(頸髄完全損傷でリハビリ中の)高山善廣は今から回復していくだろうけどさ…。団体数が増えて、プロレスをやる人が多くなっているから、ケガが増えているように感じるのかもしれない。例えば協会をつくってライセンス制にするのもいいと思う。(ケガをしたときに)募金をしてもらえる選手はいいけど、してもらえない選手もそのうち出てくるかもしれないしな。

 そういうことをアントニオ猪木さんたちが健在なうちに進めて、何か起きたらその組織で保証できるようにしたらいい。天龍源一郎だっているし、藤波辰爾さんも頑張っているし。やる人がしっかりした人じゃないと。俺も協力を仰がれれば協力しますよ。

 今後のことは今、一生懸命模索しているところだね。ちびっ子レスリングの指導も、できる範囲でやっていければいい。子供の指導で大事なのは、レスリングに興味を持たせて「遊ぶ」ことなんだ。もともとスポーツっていうのは遊びだから。

 五輪を目指すっていうのはなかなか難しいよ。でも練習を見ていれば、いつかそれなりに「あ、面白いな」っていう子も出てくるかもしれない。目指すなら、そういう子がいた時だよね。まあ、東京五輪の次の次くらいからかな。そういう部分が自分のできる範囲の仕事だと思う。

 振り返ると、俺も東スポありきでここまできたと思う。東スポがなかったら、ここまできてなかっただろう。東スポといえば、記事に「クエスチョンマーク」をつけるセンスが良かった。逆に、今の世の中は「?」が足りないと思う。だから驚きがどんどん減っている。今は子供が「ユーチューバーになりたい」って言う時代だから、時代が変わったのかもしれないけど、これからも東スポには「?」の魂を貫いてほしい。

 今はとにかくゆっくりしたい。ゆっくりできるといえば宮古島だろうな。時間がのんびり流れていて、景観も素晴らしいんだよ。そうだ、宮古島で焼き鳥屋をやるのもいいかもしれないな。自分で食って飲んだりしながらさ。奄美大島もいいかな。奄美で漁師になろうか。「今後は南の島で漁師か?焼き鳥屋か?」ってところだよ。この「?」が大事なんだ。

 最後に。ファンの皆さんにはこれからも選手を一生懸命、応援してあげてほしい。選手は声援で押されてリングに上がるものだから。これからもずっと背中を押してあげてくれればと思います。

長州 力