元ノアの鉄人・小橋建太(52)が10日、東京・後楽園ホールでプロデュース興行「Fortune Dream 6」を開催し、日本マット復帰を決めた愛弟子のKENTAにエールを送った。

 2月に米WWEを退団し、去就が注目されていたKENTAは、9日の新日プロ大阪大会に電撃登場。「G1クライマックス」参戦を表明した。かつて付け人も務めたKENTAには、新人時代からリング内外で哲学を注入してきた。

 小橋が2013年5月に引退後も連絡を取り続け、WWEを退団した直後は「お前ならまた必ず上がってこられるから頑張れ」とメッセージを送り「このままでは終われません」と返答を受け取っていたという。

 新たに選んだ主戦場が古巣のノアではなく、新日プロだったことについて小橋は「苦渋の決断だったと思うけど、決めたからにはまい進してほしい。どこのリングを選ぼうが、彼自身が選んだ道なんだから僕は応援したい」と背中を押した。

 何よりも期待するのは、枠にとらわれず躍動する姿だ。「WWEでは技とかもいろいろ制限されてしまって、小さく小さくなってしまっていた。これからはまとまらずに、本能のままに暴れ回ってほしい」と語る。

 さらに「KENTAなら新日本で必ず活躍すると信じてますよ。そして、出るからには結果を出して、試合の中身でも魅了して、新日本のファンに『KENTAってすごい』と思わせてほしい。それがノアへの恩返しにもなる」。師匠の期待に応えることはできるか。