“ミスタープロレス”天龍源一郎(69)と“デンジャラスK”川田利明(55)が8日、都内でトークバトルを展開した。

 全日本プロレス所属時、天龍同盟で行動を共にした2人が会うのは4~5年ぶりだというが、息はピッタリ。大盛り上がりの90分間だった。

 試合以外の思い出として、川田は酒を飲まされすぎて救急車を自分で呼んだ話、地方巡業中に高速道路のPAに置いていかれ、ヒッチハイクと電車の乗り継ぎで会場に到着した話などで観客を笑わせた。

 SWSに移籍した天龍と同時期にコスチュームを黄色と黒の“天龍カラー”に変更した理由については「当時(栄養ドリンクの)リゲインがはやっていて。勇気の印です」と冗談で答えた。

 また、自身が長期欠場した経験から、けがや病気に苦しんでいる人に向けて天龍が「今日で人生が終わりじゃない。今があるから明日がある。へこたれずに強い信念で」とエールを送れば、川田も「時間が解決してくれることもある。少しでも良くなるように思う気持ちがあった方がいい」とアドバイスした。

 イベント終了後、天龍は「(川田が)現役時をほうふつさせる顔を見せて懐かしかった」と振り返り、川田は「全然、時間が足りない。またやりたい」と物足りない様子。主催した天龍プロジェクトの嶋田紋奈代表(35)は「激しい戦いを繰り広げ、時代を築いてきたプロレスラーの違った良さを引き出せたら」と企画の意図を語った。

 今後は、天龍と今月引退する長州力(67)のトークバトルが7月21日に予定されている。