6・26長州ラストマッチ参戦 藤波明かす男の引き際

2019年04月27日 16時30分

大会の最後は(左から)越中、坂口氏、猪木氏、北沢幹之氏、ライガー、藤波らで「ダーッ!」

 ドラディションの“炎の飛龍”藤波辰爾(65)が26日の東京・後楽園ホール大会で、自身の引退観について本紙に激白した。終生のライバル・長州力(67)のラストマッチ(6月26日、後楽園ホール)では、6人タッグ戦で対戦相手を務めることが正式に決定。ここにきて続々と仲間がリングを去って行く中で、飛龍は自身の引き際をどう考えているのだろうか?

 この日の大会で藤波は越中詩郎、獣神サンダー・ライガーとのドラゴンボンバーズを復活させ、6人タッグ戦で健在ぶりを見せつけた。さらに“メインイベント”で師匠のアントニオ猪木氏(76=参院議員)とのトークバトルが実現。新日本プロレスの坂口征二相談役(77)もサプライズ登場し、黄金コンビ再会の演出でファンを喜ばせた。

 一方でマット界では時の流れを感じさせる出来事が相次いだ。この日共闘したライガーは来年1月の引退を表明し、ライバル長州のラストマッチも刻一刻と近づいている。仲間が次々とリングを去って行く状況に藤波は「感慨深いものがありますね」とつぶやいた。

 だが、飛龍には現役に対する強いこだわりがあるという。「僕自身は腰をケガして、一回は選手生命が絶たれた中で再起したわけだから。引退という言葉はそう簡単には吐けないというか。自分は、とにかくリングに立てる以上はリングに立ち続けたいと思いますね」

 新日プロ社長時代の2000年に引退カウントダウンをスタートさせながら、翌年に白紙撤回した過去もある。「十番勝負と一緒ですよ。まだ終わってないんだよね。だから10カウントゴングも8つぐらいで止まってるんだよね」と笑いつつ、自身の引き際の“定義”をこう明かした。

「全盛期のような自分のパフォーマンスはできません。ただ、自分は一番体の見てくれを気にするんでね。ちょっと哀れさを感じるような肉体的なものを披露しちゃいけないっていうね。(それを)できなくなったときにはリングに上がるつもりもない」

 師匠の猪木氏は現在、政治家として活躍。藤波にもこれまで何度となく政界進出の噂が流れてきたが「あり得ない。自分自身が政治の世界には入りたくない」と否定した。「まだやり残したこと、絶対にやりたいことが2つほどあるんですよ。65歳にもなってまだ夢があるっていうんだから、いいでしょ?」と、戦場をリングから変えることはないという。

 昭和・平成で数々の名勝負と功績を残してきた。それでも藤波はあくなき闘争心を胸に令和の時代も戦い続ける。