河童小僧が田上氏の協力を得て4・17DDTで1年半ぶり復帰 男色ディーノとタッグ結成

2019年04月05日 12時00分

河童小僧(左)は田上明元ノア社長(右)の経営するステーキ屋で自慢の1キロステーキに舌鼓を打った。中央はハル・ミヤコ女史

 大物獲得よ。新生IWAジャパンでUMA軍を率いるハル・ミヤコ女史(年齢不詳)が4日、田上明元ノア社長(57)の協力を得て、瀕死状態だった軍団の切り札・河童小僧を復活させた。

 UMA軍団一のナマクラ・中年モグラ男は「覆面世界一決定トーナメント」(3月23日、新木場)で1回戦両者リングアウト失格に終わり、無期限出場停止処分に…。軍団の細々とした命も尽きたかと思われた矢先、ハル女史から本紙に緊急招集がかかった。「ファミレスですかって? ノンノン」。指定された場所は、茨城・つくば市で田上氏が昨年に開店した極上ステーキを看板メニューとする「ステーキ居酒屋チャンプ」(つくば市茎崎1815―50)だった。

「オッホン、説明いたしましょう」。ハル女史は赤い縁のメガネをキラリと光らせるや高飛車に語り始めた。「捨てるゴッドあれば拾うゴッドあり。河童小僧にビッグビジネスのオファーが舞い込んだのです。ただしモグラと同様、冬には弱いらしく、最近はこの近くの沼でひっそり生息しているとの情報を得て叩き起こしに来たのよ」

 田上氏の店から車で7~8分程度の距離にある牛久沼は「河童の碑」も建てられている河童伝説で有名な観光名所。ハル女史は別件で店を訪問したことがあり、その際に田上氏から「オウ、河童なら多分あそこだろうなあ」と、かなり的確かつ信ぴょう性の高い情報を得ていた。

「出てきなさ~い。久々のミッションよ!」と声を上げて沼周辺を小1時間、捜索するも反応はゼロ。結局「ミスター浅野の下で誕生した河童小僧は、生来のビンボー性です。毎日おなかをすかせているでしょうから、極上ステーキのいいニオイを流せば、ネオンに寄ってくる夜の蝶よりも速くマッハのスピードで出てくるはずです」との結論に達した。

 うららかな陽光がまだ残る午後5時30分。開店わずか30分で店は10人以上のお客さんでにぎわっている。店の向かいにある茎崎運動公園(旧通称・田上スタジアム)の桜も満開。まさに春本番のうららかなムードを切り裂くように、ハル女史は1キロの極上ステーキが乗った皿を手に店の窓から叫び始めた。

「カモ~ン河童小僧。花膳のしょうが焼き定食ごときで涙を流したユーには、3回死んで生き返っても経験できないおいしいステーキよ!」。1頭の牛から2キロしか取れない極上の赤身肉をジューシーに焼いたステーキは、確かにのどがゴクリと鳴るほどうまそうだ。しかもソースは約10種類と豊富で、注文があるたび田上氏自らが、肉の筋を丁寧に切るという。本紙記者が「河童なんてもうどうでもいいので、我々が先に…」とナイフとフォークに手を伸ばした瞬間、店のドアが力なくゆっくりと開いた。河童小僧だ。

 頭から水びっしょりの河童は、まるで廊下に立たされた小学生のように頼りない姿で「キーキー…(訳・半年間、キュウリしか食べてません。ハル女史の声とステーキのニオイで沼から出てまいりました)」と涙目で立ちつくしている。現役時代は「後家殺し」の異名を取ったほど心優しき田上氏は「オウ、寒いだろうから中に入んな」と顔色一つ変えずアッサリ河童を店に入れ、ステーキをふるまった。

「フフフ、作戦大成功ね。しかしこの軟らかいステーキ、パリでもニューヨークでも経験したことのないおいしさだわ…」とプライドの高いハル女史も我を忘れて舌鼓を打った。

 全員で合計1・5キロのステーキを平らげた後、ハル女史はようやくビジネスの話を切り出した。「もう大丈夫ね。ユーには4月17日のDDT新宿フェイス大会(酒呑童子興行)ガントレットマッチに出てもらいます!」。さらに衝撃的な言葉は続いた。「パートナーは…男色ディーノ選手よ!」

 道徳的理由により細かい説明は避けるが、河童小僧は浅野起州IWAジャパン前社長(65)が誕生させた「新宿2丁目劇場」の申し子。ディーノとのタッグ結成は、鮭が本能的に生まれた川に帰るような感動すら覚える。ましてや「酒呑童子」本来の意味もUMA的であり、赤い運命の糸で結ばれているとしか思えない。加えて田上氏まで援軍につけたのだからハル女史のビジネス力には驚くしかない。

 しかし約1年半ぶりの復帰戦となる河童は、DDTの舞台で力を発揮できるのか。「シャラップ。ミスター田上という力強いビッグネームの味方も得たし、UMA軍の未来はブライトよ。そういえば同じ飲食店経営者としてミスター浅野にも…」と、年金生活を満喫する浅野前社長には恒例の鋭いけん制球を放った。

 この時、浅野社長は経営する新宿2丁目の定食屋「花膳」で700円のサバ塩焼き定食に舌鼓を打った常連客に「ハイッおつり300万円です。ありがとうございましたっ」と腰より低く頭を下げながら、背中まで近づきつつある恐怖に全く気づかずにいた。