【新日本】棚橋 MS・G大会で「20年分の自分」見せる

2019年04月01日 16時30分

棚橋は集まったファンにIWGP王座返り咲きを誓った

 新日本プロレス6日(日本時間7日)の米ニューヨーク、マジソンスクエア・ガーデン(MS・G)大会でブリティッシュヘビー級王者ザック・セイバーJr.(31)に挑戦する棚橋弘至(42)が31日、再起にかける思いを明かした。同ベルトをジェイ・ホワイト(26)が保持するIWGPヘビー級王座奪還への“通行手形”と位置づける一方で、MS・Gでデビュー20周年の集大成を見せる決意を示した。

「NEW JAPAN CUP」でベスト4敗退に終わった棚橋は、準々決勝で破ったザックが持つベルトに挑戦する。セミ前に自身の名が刻まれたMS・G大会の対戦カードを前に「この試合順の並びは相撲の番付表と同じ。これが今の新日本の“格”なんです。ジェイもオカダ(カズチカ)もこれを勝ち取ってきた。ムチャクチャ冷静に受け止めてますよ。番付は自分の力で上げていく」と逆襲を見据えた。

 ヒザの痛みから生まれるストレスを「食べる」ことで解消する“悪癖”から、心なしか腹が出てきた気がしないでもないが、その厳しい状況も打破するのがエースの宿命だ。浮上への道はただ一つ。「目の前のベルトを取り逃さないこと。一歩ずつ行くしかない」と気持ちを改めた。

 ブリティッシュ王座戦は、まさにそのスタート。新日プロは8月31日に英国でのビッグマッチも控える。今後は同王座の重要性が増すことも考えられるだけに、モチベーションは高い。

 また、メインのIWGP戦に出場する権利こそ失ったものの、格闘技の殿堂で試合をすることには特別な思いがある。「日本のプロレスを見せたい。メインじゃなくても戦う姿勢、技術、ドラマは紡いでいける。若いころから新日本の道場で『これが世界に通用するもの』だと思って練習してきた。そういうものを見せたい」

 終生のライバル、中邑真輔が移籍した世界最大団体「WWE」に若かりし日、憧れを抱いたこともある。だが恩義ある新日プロを世界一の団体にすることを使命とし、その意志を貫いて再興の立役者となった。

 WWEに行って「レッスルマニア」に出場することよりも「新日本がニューヨーク、MS・Gで試合をすることの方が価値のあること」だと自身の生き方を誇る。「20年分の棚橋を出します」。日本プロレス界の太陽が異国の地のリングを明るく照らす。