元横綱、格闘家の北尾光司さん 55歳で死去

2019年03月29日 19時53分

北尾光司さん

 大相撲の第60代横綱双羽黒で、プロレス、格闘界でも活躍した北尾光司さんが死去していたことが、分かった。55歳だった。

 1963年8月12日生まれ。三重・津市出身で、79年3月に立浪部屋の力士として初土俵を踏んだ。同期には後の横綱北勝海(現・八角親方=日本相撲協会理事長)、大関小錦(KONISHIKI)らがおり「花のサンパチ組」と呼ばれ、活躍した。

 幕内優勝経験がないまま、86年に22歳の若さで横綱に昇進。しこ名を北尾から双羽黒に改名した。スケールの大きな相撲で大横綱千代の富士の後継者と期待されたが、翌年12月に突然の廃業。部屋のおかみさんに暴力をふるったとも言われたが、その後、本人が否定していた。

 廃業後は「スポーツ冒険家」としてタレント活動を行い、90年2月10日の新日本プロレス東京ドーム大会でプロレスデビュー。クラッシャー・バンバン・ビガロと対戦し、ド派手なコスチュームが話題になった。

 その後、SWSに参加し、91年3月には天龍源一郎とのタッグで、WWF(現WWE)の祭典「レッスルマニア7」にも出場した。SWS離脱後は、フリーの格闘家に転向。92年10月のUWFインターでは高田延彦にハイキックでKOされた試合が伝説になった。

 また格闘技塾「北尾道場(後の武輝道場)」を旗揚げ。ドラゴンゲート前社長の岡村隆志氏や望月成晃が弟子にいる。

 PRIDEやUFCマットにも出場したが、98年に引退を表明し、同年10月のPRIDEマットで引退セレモニーが行われた。2003年には古巣・立浪部屋のアドバイザーに就任していた。