ハル・ミヤコ女史 巨大モグラ男を蘇生「覆面世界一の称号いただく」

2019年03月14日 18時34分

冬眠から目覚めたモグラ男

 営業再開よ。新生IWAジャパンでUMA軍団を率いるハル・ミヤコ女史(年齢不詳)が14日、冬眠していた軍団きってのナマクラ戦士・巨大モグラ男を蘇生させた。

 春一番も吹き終わり、いよいよ桜前線の香りが東京にも漂い始めたこの日、足立区の河川敷でハル女史が高飛車に演説を始めた。「オッホン、いくらナマケモノのあの男でも、もう土の下でグーグー眠っているわけにもいかないでしょう。カモ~ン、モグラマン。スプリング・ハズ・カ~ム」。

 最初は手のひらで500円玉3枚を鳴らすも反応はなし。ところが地面に落とし「チャリ~ン」というチープな金属音が鳴るや、目印としていたマンホールのフタのような謎のトレーニング機器の下の土がモコモコ動き始めた。

「お呼びですかね? 何か仕事ありますか?」と土からはい出してきたモグラ男は「安来節」を踊るかのような姿勢で硬貨を拾い上げると、ハル女史に「お待たせしました。土の中で体力を温存してきたので、命じられたトーナメント、何とか乗り切ります」と妙に張り切って服従を誓った。

 ちようど1か月前の2月14日には一度冬眠から目覚めながら、あまりの寒さに哺乳類と貧乏人特有の防衛本能が過敏に作動。くいしんぼう仮面主催の「覆面レスラー世界一決定ワンデートーナメント」(23日、新木場)出場だけは約束して再度地下へ潜伏していた。1回戦では怪獣キングマンドラと対戦が決定。さすがに決戦1週間前となり、かすかに残っていた格闘家としての最後の闘志が燃え上がったようだ。

 勝てば準決勝で、がばいじいちゃん対ミラクルマン戦の勝者と対戦。優勝候補のくいしんぼう仮面は対抗ブロックにいるため、決勝進出までは堅いと自負しているらしい。しかしトーナメントには多額の賞金がかけられていると勘違いしていた模様で「ハウマッチ?」(モグラ)、「ノーマネー」(ハル女史)との簡素な交渉を終えると「まあ、こういうご時世ですからね。仕事があるだけでも…」と疲れ切った肩をもう一段低く落とした。

「冬に眠っていたぶん、ユーには馬車馬のように働いてもらいます。さあ河川敷をランニングよ!」とハル女史に尻を叩かれて走りだしたが、わずか3分程度で息を切らす始末。大の字になるとあまりの気候のよさに、そのままグーグー昼寝を決め込んでしまった。

「ハア…本当に骨の髄からナマクラね。でも私には分かっています。この男、担ぐ時は担ぎます。担がない時は、わら一本も担ぎません。覆面世界一の称号は新生IWAジャパンのUMA軍団がいただきますわ。優勝した際はミスター浅野、あなたにも…」とハル女史は、年金受給のために最近ようやく銀行のキャッシュカードを手にしたという浅野起州前社長(65)にも、けん制球を放った。