石井慧が師ミルコへの思い胸に完勝 HEATヘビー級王座奪取

2019年03月02日 20時34分

ギブレイン(下)を圧倒する石井

 石井慧(32)が2日、名古屋国際会議場イベントホールで行われたプロ格闘技イベント「HEAT.44」で、カルリ・ギブレイン(31=ブラジル)を破り、HEAT総合ルールヘビー級王座を獲得した。

 1R序盤から打撃をかいくぐりタックルを決めてテークダウンに成功。パウンドやヒジを打ち下ろしてダメージを蓄積させた。2Rも序盤にタックルを決めて上になると、最後はアームロックで捕獲してギブアップを奪った。

 試合後、ルール違反のヒザ攻撃を繰り返した相手に激高する場面もあったが、すぐに切り替えると「ダメージもなく、集中して戦えた」と振り返った。

 直前には師匠ミルコ・クロコップが引退を表明。「ノーコメントでお願いします。SNSなどで何か言うつもりもない。ミルコに直接言えばいいことなので」と話すにとどめたが、秘めた思いがあるのは言うまでもない。

 石井がミルコの指導を求めてクロアチアに渡ったのは2017年2月。それから約2年間、10人にも満たない少数精鋭の「チーム クロコップ」の一員として研さんを積んだ。関係者によると、引退の件も石井には数日前に知らされていたという。

 師への思いも胸に秘めての勝利に「今日はありがとうございます。HEATのベルトを防衛できるように頑張って練習して戻ってきたいと思います」と話した。

 また、この大会でRIZINスーパーアトム級女王・浜崎朱加が期待を寄せるルーキー、本野美樹(24)がデビュー戦を白星で飾った。

 1、2Rと相手の鈴木万李弥(24)をグラウンドでコントロールして判定3―0で勝利。試合後は「もっとガンガンいけるようにしていきたい。朱加さんと同じ大会に出るのがまず目標です」と話した。AACCの先輩にあたる浜崎は、この日セコンドを務め「自分の試合より緊張した」と苦笑い。今後について「めっちゃ強いですよ。期待してます」と話した。