WWEのクルーザー級番組「205 Live」で活躍する元ノアのKENTAことヒデオ・イタミ(37)が、WWEを退団した。22日(日本時間23日)に公式サイトが報じたもので、約4年半におよぶWWEでの活動にいったんピリオドを打った。

 1月いっぱいで契約が終わったものとみられており、WWEの発表を自分のツイッターでリツイートしたイタミは「再びありがとう。まもなくKENTAとして会いましょう」とつづっている。規定で退団から60日間は他団体への出場はできないが、それ以降は何の拘束もなくなる。

 海外での活動を選択する可能性もあるが、4月1日から日本マットに上がる可能性が濃厚だ。すでに水面下では、日本マット界で激しい「KENTA争奪戦」が始まっていることは確実で、イタミが選ぶ「戦場」に注目が集まる。 

 イタミは2000年5月に全日本プロレスでデビュー。ノアでGHCヘビー級王座とジュニアヘビー級王座の2階級制覇を達成。2008年には東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞ベストバウト(対丸藤正道戦)を獲得した。14年7月にWWEと契約。NXTで活躍するも負傷に泣かされ、17年からはクルーザー級の「205」に移籍した。

 昨年9月1日にはライバル・丸藤正道(39)の「デビュー20周年記念大会」(東京・両国国技館)にまさかの出場を果たし、約5年ぶりの再会マッチを実現させた。超満員6285人の大「KENTA」コールを浴びたイタミは、本紙の取材に対し感無量の表情を見せながら「懐かしかった。久しぶりに自分が求められているんだという実感がありました。(KENTAのスタイルを)まだできるとことも証明できた。温かい歓声、大声援…。こういう場所を探したい。原点回帰とでもいうんですかね。可能なら、こういう形で(年に1~2回は)日本で試合ができればいいなとは思います」と、将来的には日本へ復帰する意向もあることも示唆していた。