“侍戦士”越中詩郎(60)が30日、デビュー40周年記念興行「侍祭り」を東京・後楽園ホールで開催。「平成最後の平成維震軍」を結成し大暴れした。

 メモリアル興行でAKIRA、青柳政司、齋藤彰俊、新メンバーの真霜拳號、セコンドにザ・グレート・カブキを従え10人タッグ戦に出撃。オール平成生まれの清宮海斗、遠藤哲哉、芦野祥太郎、最上九、橋本大地組と激突した。

 越中は開始早々に現GHCヘビー級王者・清宮に代名詞ヒップアタックを発射。大地をパワーボムでマットに叩きつけると、場外へのダイビングヒップアタックも敢行するなど躍動した。

 さらに最上を標的に絞った維震軍は怒とうの波状攻撃を繰り出していく。カブキが場外から毒霧を噴射すると、齋藤のアイアンクロースラム、AKIRAのムササビプレスから越中がケツ爆弾で続く。最後は真霜の垂直落下式ブレーンバスターで維震軍に凱歌が上がった。

 試合後のリングでは40年の節目を祝ってセレモニーが行われた。お笑い芸人のケンドー・コバヤシからは「50周年を目指して…いや70周年までお願いします」とビデオメッセージ。さらにリング上には武藤敬司、長州力、天龍源一郎とそうそうたる顔ぶれが揃い、40周年の祝福に訪れた。

 後輩の武藤から「80歳までプロレスやりましょう」と呼びかけられた越中は「たくさんのファンの皆さんに背中を押していただきました。今後とも一試合一試合頑張っていきたいと思います」とあいさつ。大ベテランはまだまだ老け込むつもりはない。