第45回東京スポーツ新聞社制定「2018年度プロレス大賞授賞式」が17日行われ、新人賞に選ばれた女子プロレス「スターダム」の林下詩美(20)が、1989年に同賞を受賞した元ノアの鉄人・小橋建太(51)から金言を授かった。

 父でタレントの“ビッグダディ”こと林下清志(53)も沖縄から上京し、おなじみの緑シャツと頭にタオルを巻いた姿で授賞式に出席した。そんな父の影響で憧れたレスラーの一人が小橋だった。控室で初対面を果たすや「力強いチョップとか、試合が熱くて、子供のころから動画でお父さんとよく見ていました」と緊張の面持ちで語った。

 気持ち良く応じた小橋は詩美について「重い選手をジャーマンで投げるところも見たし、体幹がしっかりしている。プロレスが好きだっていう気持ちも伝わってくる。今日、ダディが会場にいるのを見て『あ、そうだ。娘さんだ』と思ったくらい。林下詩美というものがしっかり独り立ちしていると感じます」。昨年8月にデビューしたばかりの新人に異例の高評価だった。

 感激しきりの詩美は「そこまで知っていただけて自信にもなりますし、うれしいです。私、パワーをもっとつけたいんです。そのためにはどうしたらいいでしょう?」とアドバイスを求めた。

 すると小橋は、自分が同賞を受賞した当時を思い返し「大事なのは、とにかく志をもって練習に向かうこと。天才と言われる人でも努力をしないと目標を達成できないし、天才じゃない人はもっと努力しないといけない!」と助言した。

 最後に「次は女子プロレス大賞でもいいし、女子初の技能賞とか敢闘賞とかを狙ってもいいよね。とにかく枠を超えた破天荒な活躍をしてほしい」とエール。熱い言葉の数々に、ビッグルーキーは「これからもプロレスを頑張っていきたいと思えました! ありがとうございました!」と頭を下げ、さらなる飛躍を誓った。