45回目を迎えた東京スポーツ新聞社制定「2018年度プロレス大賞」選考委員会が12日に東京・江東区の東京スポーツ新聞社で開かれ、新人賞はタレントの“ビッグダディ”こと林下清志の三女で、女子プロレス「スターダム」所属の林下詩美(20)が受賞した。

 4選手がノミネートされる中、1回目の投票ではドラゴンゲートのBen―Kと9票で並んだが、決戦投票の結果、13票を獲得した。女子では2014年の赤井沙希、16年の橋本千紘に続き3人目の同賞受賞となった。

 8月12日のデビュー戦で大器の片りんを見せるや、すぐにシングルのリーグ戦に出場し、準優勝という結果を残した。その後も快進撃は続き、タッグリーグを制覇した勢いで、タッグのゴッデス王座を獲得した。感激の受賞に詩美は「デビューが遅かったので厳しいと思っていたのですが、選んでいただいて光栄です」と興奮ぎみに話した。

 家族のLINEグループでは「頑張れば取れるんじゃないか」と期待の声もあったが、諦めていた矢先だったという。スターダムでは昨年までの7年間で5回、女子プロレス大賞を受賞。今年は同賞を逃したが、初の新人賞を獲得した。「(紫雷)イオさんから引き継ぐことができてうれしいです。団体の歴史に残る第一歩だと思います」

 来年に向けて「シングルでももっと活躍していければと思います。イオさんが取った女子プロ大賞も取ってみたい」と新たな野望を掲げた。