“炎の飛龍”藤波辰爾(64)が5日、同日に英国内で死去したレジェンドプロレスラー、ダイナマイト・キッドさん(享年60)に哀悼の意を表した。

 キッドさんとの出会いは1970年代後半のカナダ・カルガリー遠征だった。初めて対戦した時のことを「体が細かったけど、自分の体が小さいことにコンプレックスがあったのか、破壊力は抜群でしたよ。これまでにいない選手で、ビックリしました」と振り返る。

 その後、新日本プロレスマットに参戦したキッドさんとは好敵手として日本全国で対戦。ジュニア戦線を盛り上げた。「ジュニアの一時代を築いた選手でした。リングを下りても、自分を持っていてブレない人だった。控室でも他の外国人選手とはつるまず、いつも一人でいた」

 2年前に英国を訪れた際に対面を試みたが、会うことはできなかったという。「ショックだよね。本当に残念です」と声を落とした。

 数々の激闘を繰り広げた藤波辰爾(下)とダイナマイト・キッドさん(1980年撮影)
数々の激闘を繰り広げた藤波辰爾(下)とダイナマイト・キッドさん(1980年撮影)