女子プロレス史上最大のカリスマ・長与千種(53=マーベラス)が暴行を受けていた。北海道警は19日、札幌市内の駐車場で長与の髪をつかむなどしたとして、暴行の疑いで北海道滝川市緑町1丁目、飲食店経営長谷川匡容疑者(27)を現行犯逮捕した。署によると、長与は妻とケンカになっていた長谷川容疑者を止めようとしたという。

 逮捕容疑は19日午前3時10分ごろ、札幌市中央区南4条西6丁目の立体駐車場で、長与の髪を手でつかみ頭を押さえつけた疑い。長谷川容疑者は酒に酔っていたという。長与率いるマーベラスは18日、札幌市内のマルスジムで大会を開催していた。ケガの具合などは分かっていない。

 長与は1980年代にライオネス飛鳥とのクラッシュ・ギャルズで日本全国に一大ブームを築き、89年に引退。その後に復活して93年にガイア・ジャパンを旗揚げ。2014年にマーベラスを旗揚げして若手の育成に乗り出した。同時に自ら爆破マッチにも乗り出し、15年には大仁田厚(61)とのコンビで東京スポーツ新聞社制定プロレス大賞「最優秀タッグ賞」を史上初めて男女のコンビで獲得している。

 14年には本紙紙上で波乱の生涯を振り返る「カリスマの告白」を連載している。人一倍正義感の強いカリスマだけに、ケンカを黙って見過ごせなかったようで、今回の騒動につながった模様。長与からの詳細発表が待たれるところだ。