大仁田 馬場さん追善興行でデスマッチじゃ!

2018年10月29日 16時30分

大仁田(右)は雷電に電流爆破バットを叩き込んだ

 次は国技館でデスマッチじゃ! 邪道・大仁田厚(61)が28日の「A―TEAM」神奈川・鶴見青果市場大会で、通算7度目の現役復帰を果たした。代名詞の電流爆破戦で約1年ぶりにリングに戻ると、故ジャイアント馬場さんの「没20年追善興行」(来年2月19日、東京・両国国技館)への出場を直訴。「親」と慕う全日本プロレス時代の師匠に、邪道スタイルをささげる。

 大仁田は電流爆破バット&有刺鉄線地雷ボードデスマッチ形式で行われた6人タッグ戦に出場。昨年10月31日の7度目の引退試合から1年もたたぬうちに「ボランティアレスラー」という隠れみのまがいの肩書でリングに戻ってきた。

“悪魔仮面”ケンドー・カシンと共闘し、ブランクを感じさせない動きで大暴れ。雷電に机上でのパイルドライバーを決めると、最後はカシンが羽交い締めにした雷電に爆破バットをフルスイングし、自ら復活を祝った。

 試合後の“大仁田劇場”も復活し、熱狂的なファンの声援に「リングは最高じゃのう」と絶叫。体を張ったボランティア活動を終えて「無償の愛を感じた。自分の中で本当に純粋に熱いモノを感じましたね」とアイデンティティーを再確認した…と思いきや来年1月に英国、同4月に米国での試合オファーを受けていることが判明した。

 しかも、これらの試合では正規の報酬を受け取るという。「だって治外法権だもん。大使館に逃げ込んだような男だよ。海外ではプロレスラー、国内ではボランティアレスラー」と詭弁を使った。

 まさに邪道を貫く人生だが、その一方で「純粋な心」も確かに存在する。この日の大会には馬場さんの夫人・故元子さんのめいである緒方理咲子さんらが観戦に訪れた。控室で再会を果たした大仁田は「片隅でもいいから出してほしい」と馬場さん追善興行への出場を直談判し、理咲子さんもこれを快諾した。

 これで参戦が濃厚となった元スターの現ボランティアは「邪道ファンが俺の血を引いているということは、馬場さんの血も引いているということ。邪道ファンよ、集結せよ。ストリートファイトのデスマッチをやらせてもらえたら」と目を輝かせた。馬場さん夫妻の存在は「やっぱり両親みたいなものですよ」と語るように、特別な思いがある。

 FMW全盛時代、馬場さんに電流爆破での対戦を打診したものの、幻に終わった過去がある。両国国技館での電流爆破は不可能だが、王者の魂と教えを受け継いだ上で脱線した邪道が、己の信じた道を師匠に見せる。