“金欠バカサバイバー”こと格闘家の青木真也(35)が、意外な最終標的を明かした。6日の「ONE Championship」(タイ)で秒殺勝利した勢いで、28日のDDT・後楽園ホール大会ではエクストリーム級王者HARASHIMAに挑戦する。ここからプロレス界への本格進出を狙うようだが――。

 6日に勝利した青木は、来年3月31日の東京・両国国技館大会でONEライト級王座決定戦を戦うことが濃厚になった。帰国したばかりで、いつも以上に聞き取りづらいかすれ声ながら「親友である川尻達也の得意技(肩固め)を使って勝つことができてよかった。バカな技…いや、バカの技を使っちゃったよ」と、得意の細かすぎて伝わらない悪魔仮面オマージュ芸を披露した。

 続けて言及したのは28日のHARASHIMA戦についてだった。「乗り気じゃない。あいつとは水が合わない」と言いながらも「でも第2代(王者NOSAWA論外)と第34代(王者ケンドー・カシン)の大先輩2人に続きたいから頑張る。そしてDDTからサラリーマンレスラーを駆逐する」と息巻いた。

 もちろん、エクストリーム級王座戴冠が最終目標ではない。「そんなことより、最近のニュージャパン(新日本プロレス)はどう思いますか?」と切り出すと、一方的に持論を展開した。

「そもそも俺は、ニュージャパンを見て格闘技を始めたんだよ。それがどうだ。最近のニュージャパンはインスタ映えしそうな試合ばっかりでさ。幼少期から憧れ続けた一人のファンとして、俺は悲しいんだよ。おい、何キョトンとしてるんだ。つまりニュージャパンに出たいってことだよ!」

 さらに今になって2016年6月の新日プロ・大阪大会を木谷高明オーナーの隣で生観戦したことを持ち出して「あの時、オーナーとは口頭契約を交わした。だからずっとオファーを待ってるんですよ。オーナー、今ですよ」と涙ながらに訴える始末だ。

 情緒不安定ぶりが心配になってくるが、すでに標的も定めている。IWGPジュニアヘビー級王者だ。

「同い年のKUSHIDAと戦いたい。あいつ、強いじゃん。実は05年に、とあるグラップリングトーナメントに一緒に出場してるんだ。その時は戦えなかったけど」

 ついに毒ガスを業界の盟主にまで向け始めたようだが、金欠はどこまで人を狂わせるのか…。